ドレスデンに行ったら、この美術館を外してはならない。
まずは、ラファエロの「システィーナのマドンナ」。この凛とした表情のマドンナ。超然とした感の赤子。そして画面下部の納得できない顔の天使。この天使、要るのかなぁ、想像の中で画面の下部を少し切ってみたり。この絵と記念撮影をする人は多いが、それでも、夕方など独り占めできるので、ゆっくり考えながら、ぼおっと絵を眺める。
ラファエロ29歳頃の作品らしい。この後のフェルメールも20代後半の作品。天才に年齢は関係ない。
レンブラント。髭の色が美しい。この美術館にあるレンブラントの中では一番のお気に入り。
この美術館にはサスキアを描いた、あるいはモデルにした絵がいくつかある。レンブラントが幸せの絶頂にあった頃の作品なのだろう。
そしてフェルメール。細密な描かれ方、質感の表現力。ラファエロとのテーマの違いを考えたり、技術、技法の進歩を考えたり。
ドレスデン関連の絵画。言うまでもなく、ドレスデンの風景画。写真のよう。
緑の丸天井で観た美術品を実際に身につけていた人の一人と思われる。
本当に素晴らしい美術館である。何時間居ても飽きない。時を忘れ、絵と対話ができる。