風の生まれる場所

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言葉へ置き換えていけたら・・・

国立障害者リハビリテーションセンターについて

2011年11月25日 18時58分12秒 | エッセイ、随筆、小説


もし危ないと思うのであれば、四つん這いで移動してください。


入寮時、車椅子専用のお風呂を使用するように強く言われた際、
立位であるわたしが怪我をした場合の責任の所在は?と質問したことを思い出す。
担当者であるケースワーカーは返答に困っていたが、
こんなずさんな対応がまかり通っていることがまず信じらなかった。
障害者になるということは、こういうことなのか。
障害者といっても様々なので、権利や人権などを声高く叫ぶつもりはない。
が、疑問を払拭できない出来事があまりにも多くて、
とにに税金の使い途、福祉の闇深さに辟易させられるのだ。

ここは国の、障害者リハビリテーションセンターである。
だれしもが想像するだろう、
障害者に配慮したシステムが導入されていると。

先日、わたしは共用部分である場所で転倒し、手足を骨折した。
こぼれた水に気づかなかったわたしにも落ち度はあるが、
こぼれた水を拭けない利用者との共同生活自体が、
そもそも無理の押し付けに感じてしまうこの頃なのだ。
幾度となく危険については言及してきたが、
改善はもとより、話を聞くまでに至らなかった。
また利用者が騒いでいる。
風呂場で転倒し何針も縫った利用者がいたり、
イジメによる車椅子転倒で頭部強打した利用者に対しても、
まともな対応は皆無のまま、今日にいたるわけだ。
確か、去年は食中毒被害を出しながら、
その後も衛生管理は万全ではなく、
賞味期限切れの食品は出回る始末で、気づいた利用者のものだけを回収している始末。
ここでの論理は「自己責任」なのだそうだ。

利用者の中には前科者もおり、
薬物乱用履歴のある者も少なからず在籍している。
当然のことながらこうした情報は、
入寮後に利用者から注意事項として聞かされて知ることになる。
部屋に侵入してこようとした輩がいたが、
もし襲われても「自己責任」で、センターには一切の責任はないのだそうだ。

センター内で怪我をしたわけだが、
センターとしての対応はまったくなされていないのが現状だ。

鷲田清一著書、大人のいない国を読む。
障害者リハビリテーションセンターでは日本一だと聞く施設の内情は
この国の縮図か、この国の本来の姿か、この国の狂気が内包されている。
この国で夢や希望を望む者たちが、本当は無知なのだと思い知らされる。
そもそも、この国には大人などいないのだから。


※記録として事実を残したいとの意向があり記載しました。
暗い話に終始し、申し訳ありません。
























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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
御礼 (ブログオーナー)
2011-11-28 19:18:15
事実は透明です。


こころに突き刺さる言葉でした。
事実と本当のことはこの国では違います。
日本人に生まれてきたという誇りや自負が、わたしはこの歳になってもまだ持てそうにありません。

けれど、素敵な日本人もたくさんいます。
小林さんのような。
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Unknown (小林克)
2011-11-26 15:10:52
暗く有りません。事実は透明です。
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Unknown (小林克)
2011-11-26 15:10:08
暗く有りません。事実は透明です。
返信する

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