副都心線明治神宮前(原宿)駅7番出口から地上へ。
すると、デモ行進の長い行列、
その光景が表参道や原宿とは似つかない異様さを含んでいたからか、
一瞬、自分がどこにいるのかがわからなくなった。
嘘はもうたくさん。
ひとや時や問題をすり替えるだけで、
本質はなにも変わってはいない。
江戸友禅の美しい色彩の日傘をさす年配のご婦人が怒りを顕にする。
日本人はどこまで無知でお人好しなのかしらね。
疑問を持つことを放棄したままだから、いつまで経つても幸せにはなれないのよ。
まずは自分の頭で考えなきゃ。
こんなことをするエネルギーがあるなら、
被災地の復興にそれを注げばいいのに。
デモはある政治政党、某宗教団体信者によって執り行われていた。
そこだけが日本とはかけ離れたような色、ニオイがした。
普段は日の目を見る類ではない人々の列を目前にして、
わたしはある種の恐怖や違和感を覚えていた。
世の中に対する憤りのような負のエネルギーは誰しもが持っているものの、
その矛先、捌け口を誤ると、他者との共存はむずかしいなる。
だから、どこかの団体に所属することで孤立化は免れるのだろうが、
自分や他者の幸せからは、ひどく距離を置く結末が待ちわびている。
わたしは一体、どこへ向かおうというのだろう。
デモのキャンペーン内容は以下のとおりだ。
1.天変地異は現政権への天罰仏罰だ。
2.原発はクリーンエネルギーだ。
3.風評被害に惑わされるな。
4.その他
原発の裏には海外からの圧力や政治的思惑がある。
利権蠢く中、
なにかに、誰かに利用されない人間になることが、
結果、自分や他者、
わたしたちのいまや未来を護ることに結びつく。