北朝鮮「最期の決戦の時が来た」=緊張高まる南北(聯合ニュース) - goo ニュース
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北朝鮮は米韓軍事演習、国連での制裁決議に反発して「いよいよ戦争である」という脅しを本格化させています。これを恒例行事と見るか、本気と見るかは衛星その他を使った種々の情報を総合的に判断する他ありませんが、毎回それなりの行動を相手が取っていると結局「これはブラフ」という判断を下すのが人間である以上裏をかかれる可能性も出てくるというものです。それは専門家であっても同じで朝鮮戦争の時にも各種の南進情報が米軍司令部に上がってきていたにも関わらず「ありえない」と無視したために初戦の敗退を招きました。
軍事演習というのはそのまま実戦にいつでも移行できるものであるだけに非常に緊張するのが常識です。満州における関東軍特別演習をソ連への侵攻の準備と考えてゾルゲなどのスパイを使って日本の本気度を必死にソ連が探った事は有名な話です。今回の米韓演習は「韓国軍1万、米軍3000名の合同指揮所演習である」との説明ですが、指揮所演習というのは実戦部隊を動かさずに司令部における図上演習を中心に行われるのが普通ですから、参加人数(韓国1個師団以上、米軍旅団規模)から考えるとかなり大掛かりな指揮所演習と言えます。一説には補給などを中心としたものという説明もありました。しかし少なくとも今回の演習および政治情勢で南から北に攻め込む可能性はまずないと思われます。一方で北は東海岸でやはり軍事演習を行うとしており、NHKの報道では全土で「戦闘動員体制」が敷かれたということです。これが準戦時状態になり、戦時状態になると戦争開始ということになるようです。
北朝鮮の南進の方法はいろいろと軍事的に研究がされていますが、恐らく研究されているような方法では南進しないと思われます(当然ですが)。正規軍同士の正面からのぶつかり合いでは短期間で米韓軍が100%勝ちます。しかし世界最強の米軍が最も不得意とするのはアフガン式の誰が敵で誰が民衆だかわからない戦争です。一部の軍人に率いられた多数の餓えた北朝鮮民衆が雪崩を打って韓国に短期間のうちに流入し、南の政治経済の秩序をすばやく破壊してしまえば、後は一部の情報や政府のインフラを正規軍が占領することで北の目的は達せられるでしょう。韓国の各家庭に銃があることはないでしょうから、軽武装であっても10万、20万の北からの民衆が武装して韓国中に散らばれば対抗することはできません。韓国の政治的中枢を押さえた北朝鮮軍が北朝鮮政府と言わず、「朝鮮民族の統一政府」として声明を出し、中国・ロシアがそれを認めれば誰が敵かわからない状態で米軍は戦争を続ける事はできなくなるのではないでしょうか。1-2週間の短期決戦になるでしょう。
これから韓国にいる日本人は戦争が始まったら直ちに日本大使館に避難できるようその場所、交通手段を確認しておくと良いでしょう。空港は直ぐに閉鎖されるでしょうから。