2020年に新金型で発売されて直ぐ注文したのですが、世界中から注文が殺到したことと、新型コロナ騒ぎでインドの工場が暫く閉鎖されていた関係で手元に届くまで1年半かかった模型です。今は大分出回っている様です。ブリストル・ボーフォートはブレニム、ボーフォート、ボーファイターと続く第二次大戦初期に活躍した双発雷撃・爆撃機で、1939-43年にかけて配備されました。1938年に初飛行し、英仏海峡、大西洋、地中海、中東にも配備され、各種ドイツ艦艇の攻撃に使用されましたが、戦艦グナイゼナウに直撃弾を浴びせた功績などが有名です。Mk1は975機作られ、エンジンはブリストル・トーラス6、12、18 1,130馬力x2を装備、最大速度は427km、航続距離は1,666km。総重量9,616kgでブレニム爆撃機よりも2,000kg重くなっています。操縦手、航法士、爆撃手、後方銃手の4名の乗員でした。Mk2はエンジンを米国製ツイン・ワスプ1,200馬力とし166機が作られました。透明カバーのついたループアンテナや回転機銃の形状が少し違うようで、模型はMk2にも対応できるよう部品が付いていました(カウリング形状が異なるのでこれは別設計の様子)。
Beaufortの実機 Mk1 上面はエクストラ・ダークシーグレーとダークスレートグレーの迷彩、下面は黒 エンジン後方のフラップに丸い飛び出しがあるタイプ
模型はAirfix製でしかも新金型なので安心して作れるのですが、それだけに作り手の丁寧さが仕上がりに反映してしまい、写真で拡大すると粗が目立ってしまう感じです。ドイツ巡洋艦アドミラル・ヒッパーを攻撃したJBラザフォード軍曹の機体、217航空隊の機体を作りました。上面エクストラ・ダークシーグレーとダークスレートグレー、下面ブラックの迷彩で魚雷装着しています。後継機となるブリストル・ボーファイターと並べてみました。
機首から胴体にかけて特徴的なズングリした体型 右側の前風防はガラス面の形状が左側と異なる。
新しい模型は見えなくなる航法士席の再現も細かい。 魚雷は半埋め込み型だが尾部に安定板を装着する。
新しい金型でライトの構造も細かく再現されている。 回転銃座前方に左側に銃座がある。
機首下方に後ろ向きの銃座があるものとないタイプがある。 魚雷を装填する実機 機首下方の後ろ向き銃座も見える。
後を継いだボーファイターの方がいくらか洗練された姿に見える。