1939年双発5人乗りの中型爆撃機として米マーチン社で開発されました。高速爆撃機として設計され、アスペクト比の小さい機体であり、初期型のA型は着陸速度が240kmという高速で、それ以下だと失速してしまうことから「後家作り」という不名誉なあだ名を付けられてしまいます。B型以降は翼の拡大などで改善され、爆弾搭載1,800kg、機銃12.7mm8門、機首7.7mm1門、2000馬力、プラット&ホイットニーR−2800 2機を搭載して、最高速度462km、航続距離4,500kmでした。発展型を含めて5,000機が生産され、米陸軍航空隊の他、英国、南アフリカ空軍などでも使用されました。
第9空軍で同様の塗装を施した実機 模型のC型はピトー管が機首下方にある。
模型はAirfix製ですが、金型は1970年代と思われ、モデル自体は1992年頃再販された物でデカールは30年経過してましたが、使用可能でした。レベルやハセガワからも発売されていて、ハセガワ製の物が新しく出来が良いのですが、かなり昔に購入して積まれていた物を今回作りました。古い模型なのでAirfix製でもパテ処理など必要でしたが、機体内部や爆弾槽、降着装置の作りなどは良く再現されていて、接着固定も良好な作りでした。前輪降着なので例に依って機首に錘をかなり入れる必要があるのですが、A-20やB−25に比べるとずんぐりした機体で、航法士席の空洞がパイロット席と爆弾槽の間にかなりあったので釣り用の錘を粘土で固定して多めに入れ、エンジンナセルにも追加して楽に自立できました(かなり重い機体にはなりましたが)。ノルマンディ作戦時のinvasion stripeを施した米第9空軍386爆撃隊所属の機体で、上面オリーブドラブ、下面ニュートラルグレーの定型的な塗装です。B-25と並べるとずんぐりした機体の特徴が解ります。
ノーズアートはyankee Guerilla 上面オリーブドラブ 下面 ニュートラルグレーの標準塗装
操縦士2名と爆撃手(ハセガワ製の日本軍搭乗員を改造)、上方銃手が搭乗。クリアパーツは綺麗
爆弾槽内、脚収納庫も良く再現されている。 B−25(2000年代、新金型のAirfix)と並べると胴体の太さや翼の短さなど特徴の違いが明瞭。