八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて125年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先月、近くの老舗お茶屋さん、網代園さんの社長さんからfacebook のmessengerで
「楽善堂さんは、 明治時代、八日町にいらっしゃいましたか? 渥美さんという方の、領収書が出てきました。」とメールをいただきました。明治35年に初代の楽善堂(私の曾おじいさん)が網代園さんに発行した領収證でした。関東大震災(幸い、八王子は火事だけは免れた)、昭和20年の空襲による火災もありながら、よく大切に保管なさって来られたと感動しました。そして初代楽善堂の筆跡も初めて見て、これにも感動しました。
しかし、筆文字の草書体が部分的に判読できない、『五體字類』(ごたいじるい)で文字を予想しながら調べたら解読できました。三円の内金があって、残金は一円九十銭、合計額は四円九十銭 です。九十銭は「玖拾銭」と草書体で書いたようです。
私のおじいさん(二代目)は私が四歳の時に他界しましたが、結婚するまでは「渥美」姓、戸籍上は平澤に婿に入り「平澤」となりました。初代の本名は「渥美鋭之助」でしたが、この領収證から、雅号「素六」を使っていることもわかりました。版木職人としての誇りがあって、普段から雅号を使っていたと思われます。当時は印鑑の需要はさほどなく、版木(はんぎ、お寺、神社のお札、印刷の木版の原板となるもの)を彫る職人でした。この領収證に印刷された、武陽八王子の住所、樂善堂の屋号は初代が木版で彫って、当時の印刷屋さんに預けて木版印刷で刷ったと思われます。
領収證をよく見ると、小さな角印が朱肉で押捺されています。印文は「楽善堂章」です。せっかくなので、これと同じものを復刻したくなりました。明治時代に初代が使っていた印章(はんこ)を令和になって四代目の私が使うのも意義のあることであり、初代も喜んでくれることと思います。
老舗茶舗、網代園さん(明治24年創業)のホームページです。
お茶の網代園 様
▲オリジナルの領収證をいただきました。和紙のしっかりした紙質、122年前のものとは思えません。
八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com
楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com
英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/
楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
猛暑お見舞い申し上げます。立秋を過ぎたので本来は「残暑お見舞い」のご挨拶ですが、猛暑お見舞いに致しました。どうぞ、ご自愛下さい。
埼玉県のお客様からいただいたご注文で、角印(正方形のハンコ)の角が欠けてきたので、新しい材料を使って同じように彫って欲しい、というご希望でした。銀行に登録しているのではないが、毎日の商取引に押捺しているから、今までの印影(紙に捺したハンコ)に近いものでこれからも使っていきたい、と掛かって来た電話で初めにおっしゃっていました。
FAXで印影を送信いただきましたが、文字の線質がギザギザになるので、ハンコの現物を郵送していただき、当店で印影を取ってから彫ることにしました。送られてきたハンコは木製、かなり年季が入っていて、角(かど)の部分、2ヶ所がすでに欠けていました。
お見積もりを出して今回はワンランク上の材質、黒水牛で作ることになりました。黒水牛は木製(つげ材)よりも回数押捺に耐えるので、最低でも10年は持ちこたえてくれると思います。当店価格で木製角印(1辺24ミリ)は21,000円(税込)、黒水牛は31,500円(税込)です。
今回の仕事で気が付いたことは、角印は角(かど)から痛んで欠けてくる、ということでした。捺す人の力が角に多く掛かるからです。朱肉をまんべん無く紙に捺そうとしてやや遠い箇所の角に力が掛かることが多いからだと思われます。この仕事の1週間程前にやはり角印の注文をリフォーム(彫り直し)で受注しましたが、この角印も角(かど)が欠けていました。
角印は印材自体、4ヶ所の外側角部分は直角でなく、やや丸くなっているので、直線部分よりも太さが細くなります。今回の仕事、角の内側を太くして角が欠けにくいように作りました。
▲左はお客様から一時的にお預かりして捺した角印(旧)
右は当店で新しい印材に彫った印影(新)
旧は角のB部分が欠けていました。
ちなみに印文は右列「有限会社」左列最下段は「印」です。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
暑中お見舞い申し上げます。
今週の7日(日)、8日(月)と、八王子は日中で38度の気温でした。週の後半になり少し気温も下がり楽になりました。
先日、珍しく象牙の法人登記印のご注文をいただきました。法人登記印は会社の設立時に必要でしたが、現在は必須の印鑑ではなくなりました。ご注文をいただいた場合でも、ほとんどがお手頃価格の木製(つげ材)です。以下は検索してネット上で見つけた文章です。
会社を設立するには法務局で法人登記の申請をしますが、一般的には、登記申請の際に併せて代表印と印鑑届書を提出し、印鑑登録を行います。 従来は、法人設立登記にあたっては印鑑の提出が必須でしたが、2021年2月15日から法改正によって、オンラインで登記申請を行う場合は任意になりました。
「オンラインでの登記申請では任意」になりました。なので、印鑑を使いたいお客様は法人登記印をご注文になりますが、印鑑に予算を掛けたくなければ、作る必要がなくなってきました。そんな社会状況の中、法人登記印の材質を最高級印材、象牙でのご注文、大変ありがたいことと思います。ちなみに当店では、象牙印材の法人登記印は132,000円(印鑑ケース付き・税込)でお受けしております。ご注文後には一度、印稿(仕上がりのデザイン)をメールでお客様に送信して、OKをいただいてから彫っています。今回は、文字のお好みで少々の変更があり、ご対応させていただきました。木製(つげ材)の場合のお値段は、24,200円(印鑑ケース付き・税込)になります。
▲法人登記印の見本4種です。上段左上から象牙、時計回りに、牛の角(白)、つげ、牛の角(黒)になります。
牛の角(白)は、55,000円(ケース付き、税込)、牛の角(黒)は、33,000円(ケース付き、税込)です。
▲法人登記印の印影見本です。外周に会社名を時計回りで入れます。
この形ならば20文字以上の社名でも入ります。内丸は「代表取締役印」が多いです。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今週、11日の火曜日、印鑑の業界組合(東京印章協同組合)のホームページに、たくさんの印鑑デザインがアップされました。内容は、7月3日(水)に発行される新紙幣に載る3名の偉人(渋沢栄一・津田梅子・北里柴三郎)のはんこデザインです。20人以上のはんこ職人が合計で157の印鑑デザインを書きました。1人で10種以上を書いた職人もいます。
新紙幣は3名ですが、印鑑デザインは、渋沢栄一(新字体)と澁澤榮一(旧字体)の2種類が題として出されたので、デザインは4種について色々な書体、作風で書いてあります。
下記のURLからご覧いただけます。作品の下には書いた職人の店舗名の記載がありクリックするとその店舗のページに飛べます。
東京印章協同組合の企画ページhttps://tokyohanko.jp/nbj.html
私もこの企画に賛同して3種の作品を提出させてもらいました。六角形のデザイン(北里柴三郎)はその一つです。他の2作品を含む3作品はは6月1日のgoo blogで紹介致しました。
▲六角形の中に3行で「北里柴三郎」です。店には水晶、黒水牛の印材を用意して
ご希望のお客様にはご注文をお受けしております。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
ご存じの方も多いと思いますが、来月7月3日(水)に新紙幣が発行されます。紙幣に掲載される人物は下記の方々です。
新一万円札 渋沢栄一
新五千円札 津田梅子
新千円札 北里柴三郎
印鑑業界の組合(東京印章協同組合)の企画で上記の三名のお名前を実印にしてみる、というものがありました。実際に彫ってどこかに押捺することはありませんから印稿(いんこう、彫る前までのデザイン)だけです。実印に限らず印鑑は通常、円形が多いのですが、私の場合あえて、長方形、楕円形、八角形の印稿を作ってみました。当店にはこの形の印材(印鑑の材料)もあり、ご注文をいただければ作成も可能です。
▲これで「澁澤榮一」です。書体は璽文体(じぶんたい)といって、
甲骨文字と篆書(てんしょ)の間くらいの時期(春秋戦国時代)
に使われた文字です。
▲草書体、津田梅子です。小判型に2行の配字は
あまりありませんが、書いてみました。
▲3行で、北里柴三郎です。書体は細字の篆書(てんしょ)で
印篆(いんてん)風、直線、直角の多い作風です。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
新紙幣が7月3日(水)に発行予定です。下記はgoogle検索で「新紙幣の発行日」と入力して出てきた文章です。
「新札は、2024年7月3日に発行開始が予定されています。 改刷が行われるのは一万円札、五千円札、千円札の三券種で、表面に描かれる人物の肖像や、裏面のデザインが大きく変更されます。 ただし、新札の発行開始後も旧紙幣が使えなくなることはありません。」
私は印判師(はんこ屋の職人)なので、紙幣に押捺されている印影に興味がありました。
現状で千円札、五千円札、壱万円札の3枚とも
表面の印影:總(総)裁之印
裏面の印影:發(発)券局長
と彫ってあります。表面、裏面とも、「總」「發」と旧漢字です。昔からの伝統を継承しているからでしょう。よく印影を見ると表面の朱肉の色は濃い赤、裏面は薄系の朱色です。これも造幣局が偽造防止などをしっかりと考えてのことと思われます。
キャッシュレスが進んでいく世の中の動きですが、まず、新紙幣が発行されて紙の文化が残っていく、そしておそらくは新紙幣にも同じように印鑑が捺されていく、こんなことを、はんこ文化が好きな私としては願っております。
▲表面の印影、右列は總(総)裁、左列は之印 です。作風は太字の篆書(てんしょ)です。
ついでながら、紙幣に「日本銀行券 千円 日本銀行」と印刷されている文字の書体は隷書です。
隷書は篆書(てんしょ)を速く書こうとする流れの中で発生しました。
▲裏面の印影、3行あり、右列は發(発)、中列は券局、左列は長、です。
作風は表面と同じく太字の篆書です。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先日、ニューヨークから日本に観光に見えて、当店にご来店のお客様がありました。お会いしてすぐは「中国語は話せないからどうしようか。」と思っていたら英語も話せるとのこと、私の方は片言の英語で接客しました。台湾ご出身で今はニューヨークに在住なさるご夫婦でした。
ご来店のきっかけは当店の日本語版ホームページでした。Google Chrome(グーグル クローム)に付いているホームページの翻訳機能を使って、当店の日本語版を英語版に変えてご覧になったようです。話しているうちにスマホを取り出して「このはんこが欲しい。」とおっしゃり、「どこか他店のページを出しているのかな。」と思ってよく見たら商品写真の中に竹の物差しが載っていて、「これは当店のページだ。」と分かりました。
印材(印鑑の材料)の色指定、直径のサイズ指定など、日本人のお客様以上のお好みとこだわりがあるニューヨーカーのお客様でした。ご来店日の2日後には帰りの飛行機に乗るスケジュールと聞き、翌日にお渡しできるようにお作りさせていただきました。姓とお名前の順番など、日本人的にお名前(ファーストネーム)を姓の後に配置するなど、日本文化的な方法をお好みになる方でした。フルネームをひらがな表記にして縦書きに作りました。
当店のホームページは、ご来店目的でなく、カートを付けてご自宅からでもオーダーが可能のように3年前に作り変えましたが、今回のようにページを見てご来店、の流れはとてもありがたく思いました。
▲楽善堂のカート付きのページ(日本語)を英語版に翻訳したものです。
▲元の日本語版です。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先日いただいたご注文で、縦書きのゴム印(ラバースタンプ)にアポストロフィーが入るものがありました。同じ文字内容で横版のご注文もありました。アポストロフィーは、中学の英語学習で習った懐かしい単語ですが、
Tom’s book にあるTomの右上の「’」のことです。
新しく会社を起こした時に、同じ文字内容(社名、住所、電話など)をお客様から横版、縦版でいただくことは、ままあります。横版の内容を縦版に変える時は、
数字:123⇒一 二 三
階数表示:1F 2F ⇒1F 2F(これを、このまま縦書き) Fとのバランスで漢字には変換しない。
メールアドレス(あまり無いが):文末が下に来るようにして、そのまま横書き。名刺で縦組みの場合も同じです。
こんな方法で対応しています。
今回のアポストロフィーに関しては、メールアドレスの表記と同じにしようと考えましたが、すぐあとはabc 表記でなくカタカナでした。○○’sビル のような表記です。ネットで調べて、下記のようにしました。ゴム印のメーカーさんには、位置を細かにお願いしたら指示通りに作ってくれました。
▲アポストロフィーの位置は、Mの右上でなく、Sの左上 が妥当のようです。
本来はどっちの文字にも属するものではないと思いますが。
▲縦書きのゴム印のサンプルです。住所でマンションの部屋番などは、
漢字表記にしています。
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先月、一人のお客様から3本の印鑑のご注文をいただき、同じ文字が3本ともに入っていました。
書体は3本とも行書体でした。詳しくは分かりませんが、私の勝手な想像では、3人の女の子さんが居て
一緒にプレゼントなさる、こんな状況かと思いました。
印影(印鑑の押し型)も個人情報なので、お客様にお納めした印影は開示できないので、このブログ専用に
「美」の文字を入れた作品を作ってみました。お客様の仕事は「美」の文字ではありません。
ご覧下さると幸いです。行書の場合、楷書に近く作るか、草書寄りに作るかで、文字の雰囲気を変えられます。
▲楷書に近い作風の行書、「美」です。
▲一般的な行書「美」です。
▲草書に近く書いてみました。
書体は3本とも行書体でした。詳しくは分かりませんが、私の勝手な想像では、3人の女の子さんが居て
一緒にプレゼントなさる、こんな状況かと思いました。
印影(印鑑の押し型)も個人情報なので、お客様にお納めした印影は開示できないので、このブログ専用に
「美」の文字を入れた作品を作ってみました。お客様の仕事は「美」の文字ではありません。
ご覧下さると幸いです。行書の場合、楷書に近く作るか、草書寄りに作るかで、文字の雰囲気を変えられます。
▲楷書に近い作風の行書、「美」です。
▲一般的な行書「美」です。
▲草書に近く書いてみました。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
印鑑を彫る時に使う道具で、巻き皮という物があり43年間使ってきましたが、いよいよ年季が来て切れそうになりました。問屋にお願いしたらすぐに営業の人が持って来ました。価格は税別で1000円でした。普段取り寄せる印材とは違うので価格は完全に忘れていました。
印材(印鑑の材料)は小さいものなので道具に挟んでから彫ります。2種類あり
1.ハサミ木 (円形の印鑑や正方形の角印の場合、一辺18ミリ以内の場合に使う)
2.巻き竹 (角印で一辺21ミリ以上、または円形でも直径21ミリ以上の場合に使う)
通常の仕事では、1.ハサミ木でほとんどが対応可能です。時々、正方形の角印で一辺が21ミリ以上あると、ハサミ木では留められなくなり、巻き竹を使います。この時に印材の側面に巻き皮をまず巻いておいて、それから巻き竹に入れて留めます。巻き皮があるのでしっかりと固定ができます。
新しい巻き皮は、伸縮性もあり印材になじんでくっつくようでした。職人として、多くの道具、工具は大切にしてきました。しっかりとした道具のあるお陰できちんと仕事ができるからです。今回、古い巻き皮は処分せざるを得ませんが、「43年の長い間、ありがとう。」と言ってあげたいと思います。
▲手前が新しい巻き皮、奥が古い巻き皮です。その向こう側は巻き竹といって巻き皮を巻き付けた印鑑を留めるものです。
▲左側は新しい巻き皮を巻いて留めた角印、右側は直径11ミリの印鑑を留めたハサミ木です。
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