印鑑の楽善堂 四代目店長 平澤 東のブログ

東京 八王子 印鑑文字工房 楽善堂の店長が印鑑や文字の魅力を語る

英語版のYouTube動画を公開しました!!

八王子 印鑑 楽善堂

創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。

草書実印のお客様

2009年07月28日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日お見えになったお客様で、実印に「草書」とご指定になる方がいらっしゃいました。
合計3本でその内の1本が草書です。印鑑の材料よりも文字に押した書体、作風にこだわるお客様です。このようなお客様が職人としては“お気にいっていただけるよう、いいものを作って差し上げよう”という気にしてくれる方です。書体は草書ではなかったが、一度他の店で作ったが気に入らないので、会計事務所の紹介で当店にお見えいただいた、とのことでした。

実印、銀行印は、使うご本人さえ文字が分かっていれば、他の人が印鑑の押し型だけを見て判読できなくても問題ありません。むしろ、判読できない位ほうが印の値打ちがあります。そんな点をこのお客様もよくご存知でおそらく「草書」とご指定になったかと思います。

下記に2種の文字の楷書、行書、草書を出してみました。楷書、行書は判読できても草書となると判読しにくいですね。「林」は何となく読めても、「村」の方はひらがなの「お」の変形した文字のように見えます。

判読しにくい書体となると、吉相体(印相体とも言う)、草書です。印鑑職人にそのように指示すれば希望のように仕上げてくれます。






楽善堂、書体のページ http://rakuzendo.com/shotai.html

八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com

楽善堂、gooのトップページ
http://blog.goo.ne.jp/rakuzendo


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問わず語りのお客様

2009年07月23日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日、閉店の間際にお見えになったお客様、問わず語りのお客様でした。
こちらから質問をしていないのに、ご自分のことをいろいろとお話になるお客様を『問わず語り』のお客様とお呼びしています。

昨日のお客様は初めてお見えになった方でした。部品メーカーの工場長さんをなさっているとか。仕事に対する熱い思いが伝わって来ました。日々、ああしたい、こうすればいいだろうと考えていることが多いからこそ、ふと、話ができる相手だと言葉が次から次に出て来るのでしょう。

当店は狭い店内です。お客様の椅子は2個だけです。店長の私との距離は1メートルから1.5メートルくらいでしょうか。こんな環境だから、用件の印鑑作成の話のあとにすぐに立ち去らずに、『問わず語り』のお話をなさるのかと思います。

今回のお客様に限らず、ご自分の身の回りのことをひとしきりお話になってからお帰りになるお客様、時折お見受けします。


▲楽善堂の店内。正面奥は鏡になっている。携帯電話で写真を取る私が図らずも入ってしまった。


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歌舞伎鑑賞教室

2009年07月21日 | 店長のプライベート
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日、一昨日と店は2連休でした。日曜日は店で残務処理や片づけをして、昨日の海の日は、家族5人で「歌舞伎鑑賞教室」に国立劇場に行って来ました。親子で申し込むことが条件ですが、大人2000円、高校生以下1000円、一等席で観劇できます。ここ5年以上家族で歌舞伎観劇が、今の時期の行事になっています。

この「歌舞伎鑑賞教室」、お芝居の前に1時間弱、役者が歌舞伎の解説をしてくれます。これがよい導入になり、当時小学生だった息子もすんなり歌舞伎観劇の世界に入れました。

今年の演目は「矢の根」と「藤娘」。ともに30分弱の所要時間で初めて見たお子さんにも飽きることなく観劇できたと思います。「矢の根」は市川男女蔵さんの曽我五郎、豪快な荒事芸が出ていました。「藤娘」の踊りは中村梅枝さん、初めての踊りとのことでしたが女形の魅力が若さの中に表現されていました。


▲校倉(あぜくら)造りの外壁、国立劇場。


▲当日に配布された解説パンフレット。


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明日は「海の日」

2009年07月19日 | 印鑑の文字
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

明日は海の日です。フリー百科事典「ウィキペディア」によると、明治天皇が東北地方巡幸をなさり、7月20日に「明治丸」で横浜港に帰着なさったことに因むと書いてありました。制定当初の1996年以降、7月20日でしたが、2003年のハッピーマンデー制度により、7月の第3月曜日になりました。今年はまさに7月の第3月曜日が当初の20日にぴったり重なりました。

「海」の字の篆書(てんしょ)について書いてみます。旁(つくり)の右下部分は「母」に同じです。「母」の字も篆書だと面白く「女」の篆書に似ています。私がまだ20代の頃、はんこ屋さんの業界の技術講習会に通っていました。課題に「春如海(春、海のごとし)」があり、先生は、「女」に乳房を付けると「母」になる、と教えてくれました。

下記の篆書で上段が「女」の篆書です。丸印をした篆書と下段「海」の丸印を比べてみて下さい。「日」を横に寝かせたような部分の左右に短い横画(先生の言う乳房)があるのが「海」の一部「母」というわけです。「海」の篆書の右上部分、「山」の縦画が短いような部分は、楷書だとカタカナの「ノ」プラス漢字の「一」です。

店でお客様とお話させていただく中、「篆書は、今私たちが使っている楷書と象形文字の中間に位置するような文字です」と説明しています。


▲「女」の篆書。『篆刻字林』より。


▲「海」の篆書。『篆刻字林』より。


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ご遠方からのお客様

2009年07月16日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

先週、暑い中、武蔵村山市から車で八王子までご注文に見えたお客様がありました。所要時間、30分はかかります。ご年配のご夫婦とお若いご夫婦で4名様でした。ご家族で工場を経営なさっているとのこと、世代交代で印鑑も新規に作成、ということになったようです。

現状、楽善堂のホームページ、「ご来店下さい」と書いてあるので、ご遠方でもお出かけいただいたようです。はじめは、若ご主人さんが当店のホームページを見てくれて、「行ってみよう」ということになったそうです。ご来店前にお電話もありました。ご年配のご主人さん曰く、「店の人に会っていろいろと話を聞いてから注文したかった。」

インターネットを中心に通信販売は今後、ますます増加していくことでしょう。そんな中、店の人に会って買い物をしたい、というお客様も間違いなくいらっしゃいます。狭い店ですが、このようなお客様に実店舗の良い点をお感じいただきながらお買い物していただきたいと思いました。


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店のシャッター、ペンキ塗り

2009年07月14日 | 店舗経営 接客
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

1週間ほど、ブログ、お休みしてしまいました。体調を崩して店に出たり出なかったりの1週間でした。5日(日)に、店は閉店のためシャッターのペンキ塗りをしました。慣れないことをしたのと、午後の気温の高い日当たりで作業をしたのが災いして暑さ負けをしたようです。

ペンキの色はクリーム色(ライトイエローに近い)です。店のカラーとして名刺、封筒や、小さな商品を入れる紙袋など、同じ色に統一しています。この色にした理由は個人的にこの系統の色が好きだったのに加え、印鑑=古代の中国、黄色と赤、のイメージからです。黄色だとインパクトが強すぎるのと料理店のような気がしたので、ライトイエローにしました。

シャッターにある、郵便受けが壊(こわ)れたので、この部分だけ新しいパーツに交換しました。そのため、郵便受けがある1枚のパーツのみ、白に変わったのでクリーム色に塗り替えたわけです。ついでにシャッターを巻き上げる時にこすれてペンキ落ちした箇所にも補修でペンキ塗りをしておきました。




▲営業時間 朝9:00~ の上の部分が郵便受け。ここが白だったのでペンキ塗りをしました。


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社会を明るくする運動

2009年07月04日 | 店長のプライベート
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

“社会を明るくする運動”(第59回)が7月1日から始まりました。法務省が提唱していて、「犯罪のない明るい社会を築こう」とする全国的な運動です。4年ほど前から保護司をさせていただいていて、昼間の時間、1時間ほど店を抜けてJR八王子の駅前でウエットティッシュとイベント案内のチラシ、出会い系サイトへの注意呼びかけチラシを配布しました。

写真は配布作業開始前のセレモニーです。黒須、八王子市長もお出かけになり、セレモニーのあと、ご自身でウエットティッシュを駅のコンコースで配布されました。

見知らぬ人への配布は慣れないことでしたが、終わったあとの爽やか感はボランティアの冥利といっていいでしょう。


▲中央右手で挨拶をする黒須市長。左手はBBS(Big Brothers and Sisters)のボランティア学生


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相撲取りの珍名

2009年07月02日 | 徒然(つれづれ)なるままに・・・
印鑑 八王子 楽善堂
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────

こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。

昨日の読売新聞の朝刊「編集手帳」の欄に「相撲取りの珍名」の記事が出ていました。お読みになった方もいらっしゃると思います。12日(日)からの名古屋場所で、三段目(力士の階級)に「右肩上り」という四股名(しこな、相撲取りの名前)です。番付も景気も右肩上りになることを願って、「右肩上り」関の師匠が命名したそうです。
新聞記事によると、明治の昔には珍名の四股名があって、「自動車早太郎」「新刑法源七」といった、時代、世相を反映した名前があったそうです。

日本人の姓も約29万姓あるので、珍名さんもかなりあります。またの機会にご紹介させていただきます。


▲五月場所に両国国技館でもらったミニパンフ。


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