八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
2本セット印鑑のご紹介です。通常の仕事印と訂正印が1つのケースに収納できます。通常の書類に「シャチハタ式でなく、朱肉を付けて押捺する」という場合には便利な2本セットです。大きな仕事印の方は直径10.5ミリ(つげ材)、12ミリ(黒水牛)、小さな訂正印は長い方の長さでも6ミリで、楕円形です。
コンパクトな印鑑ケースに収まるので、机の引き出しに収納、またはカバンに入れて持ち運びにも便利です。
▲左はツゲ材、直径10.5ミリ+訂正印、\6600 (税込)
右は黒水牛、直径12ミリ+訂正印、\11400 (税込)です。
どちらも、牛革のケースが付きます。
▲訂正印の印影見本です。訂正印は丸(正円)よりも楕円形が多いです。
ボキ印、とは業界用語で簿記(ボキ)の数字を訂正するのに
使ったので、この名称があります。
八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com
楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com
英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/
楽善堂のレア物印鑑・象嵌(ぞうがん)細工の象牙印鑑http://rakuzendo.com/shohin/shohin017.html
楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo
──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先週の3日の金曜日、最高裁の判決で手書きの「花押(かおう)」の遺言書を無効とする初判断が下されました。遺言書に関する規定、民法968条にある『押印』(ハンコを押すこと)に花押を書くことが該当するか、どうかが争点でした。一、二審では、「花押は偽造が困難で、印章(ハンコ)としての役割が認められる」として、遺言書を有効と判断していました。遺言書を書いて花押を書いた方は、琉球王国の名家の末裔、沖縄県の男性の方でした。土地の相続をめぐり、次男×長男と三男で争っていました。
最高裁の判断は、「花押を書くことは押印と同視できない」で花押は自署(手書きのサイン)の延長という見解です。花押は筆で書く(自署)することが基本ですが、下記の文章(Wikipediaより抜粋)のように、鎌倉時代から花押型(かおうがた)といってハンコに彫って墨で押捺する方法もありました。もし、この裁判の遺言を書いた人が花押型で押捺していたら、どうかな?と思います。それでも、最高裁の判断は同じだったかもしれません。
「印鑑登録申請書」に実印として登録できない印鑑として、「外枠のないもの」「文字の判読のできないもの」(文字の判読できないは以前にあったが今は無い)という説明があります。
花押型には外枠がないので、最高裁の規定する「印鑑、ハンコ」ではないのでは、と思われます。
極端な言い方になりますが、ならば100円ショップで買った印鑑(外枠はある)ならば、遺言書は有効になった可能性もあります。民法の968条には「実印」の規定はありません。
第968条 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。
『印』という表現で「実印」とは書いていない。
当店では、花押印(上記で言う花押型)の注文も受けております。今回の最高裁判決を受けて、接客時には「重要な文書には押捺しないで下さい。」という説明が必要かと思いました。
または、「花押印は自署の延長だから、さらに外枠のある印鑑を捺して下さい。」の助言が必要です。
≪以下はWikipediaより≫
戦国時代になると、花押の様式が著しく多様化した。必ずしも、実名をもとに花押が作成されなくなっており、織田信長の「麟」字花押や羽柴秀吉(豊臣秀吉)の「悉」字花押[2]、伊達政宗の鳥(セキレイ)を図案化した花押などの例が見られる。家督を継いだ子が、父の花押を引き継ぐ例も多くあり、花押が自署という役割だけでなく、特定の地位を象徴する役割も担い始めていたと考えられている。花押を版刻したものを墨で押印する花押型(かおうがた)は、鎌倉期から見られるが、戦国期になって広く使用されるようになり、江戸期にはさらに普及した。この花押型の普及は、花押が印章と同じように用いられ始めたことを示している。これを花押の印章化という。
江戸時代には、花押の使用例が少なくなり、印鑑の使用例が増加していった。特に百姓層では、江戸中期ごろから花押が見られなくなり、もっぱら印鑑が用いられるようになった。
▲東京新聞6月4日(土)の記事です。右上にあるのが花押です。
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──── 八王子で印鑑を作り続けて110年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
印鑑ケースの外側にある、金枠の修理交換のご案内です。
年数が経って(20年以上)経年劣化してくると、印鑑ケースの外枠だけが取れてしまう、という不具合が出てきます。手で入れ直せば元に戻りますが、何かの拍子にまた取れてしまいます。
先日、お客様からお預かりしたケースも親指で軽く中から押してみたら、外枠が取れてしまいました。さらに、留め金具の部分がカタカタしていて、パッチンと締まりません。「亡くなった父の形見なので」とお話になり、中身の象牙印鑑のリフォームと共に、印鑑ケースの金枠も修理交換、にさせていただきました。
外側の革は上質のトカゲ革、少し年季がきていますが、まだまだ使用可能です。
修理交換のお値段は、2160円(税込)でお受けしています。合成皮革のケースならば、新品でも1500円(税込)でお求めいただけますが、良いものを直しながら長く使いたい、というご希望のお客様にはご提案させていただきます。
▲経年劣化で金枠だけが取れてしまいました。
▲修理後のケースです。金枠だけが新しくなりました。
小さな朱肉入れのフタは象牙製、高級なケースです。
▲留め金具部分もしっかりと締まるようになりました。
渋い色のトカゲ革ケースです。
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