八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて123年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
当店から歩いて1分くらいの場所に、中国人の方が経営する中華料理店があります。店名入りのゴム印(スタンプ)のご注文をいただきました。ブログの記事を書くにあたり、お客様のご了解をいただくことができました。
店名は張亮麻辣燙(ちょうりょうまーらーたん)八王子店 さんです。接客時に困ったのが最後の文字、上に湯、下に火が来る「燙」の字です。私にとって初めて見る漢字なので、ゴム印のメーカーにもないと思い、「湯の字にしてもよいですか?」と折衷案を提案しました。お客様が折れてくれたので、「湯」の字で発注、「もし可能ならば燙の文字で」と書き添えました。仕上がりは「燙」で作ってきました。ゴム印のメーカーに聞いたら、作字は無料で対応してくれるとのことでした。このブログで「燙」の文字が表示できるのは、IMEパッドを使ってマウスでこの字を手書きすると表示されたからです。ところが、はんこ屋の使う辞書「篆刻字林」には出てきません。新しくできた漢字なのかもしれません。IMEパッドでの読み方は「トウ あたためる」の表示でした。お客様に漢字の意味を聞いたら「湯」も「燙」もスープの意味だそうです。
ことのついでにゴム印のメーカーにFAXで質問したら、中国の簡体字については文字が作れないので、版下支給をして欲しい、でした。この中華の店名で言うと「張」と「燙」の簡体字です。ショップカードをいただいたので、下記に簡体字の店名もご紹介します。
簡体字も広い意味で「漢字」には違いありませんが、日本にはない「漢字」ということになります。今後は、簡体字にも対応できるスタンプ、印鑑が求められてくると思います。
▲ご注文いただいた店名のゴム印です。燙 の字をメーカーが作ってきました。
▲お客様からいただいたショップカードです。店名は簡体字になっています。右端の文字が「燙」の簡体字です。
▲張亮さんのお店です。薬膳スープのラーメンが売りのお店です。その他、格安の一品料理多数あり。
八王子 印鑑 楽善堂のホームページ http://rakuzendo.com
楽善堂の印鑑リフォーム専用ページhttp://inkan-reform.com
英語版のページ、外国人のお客様用ページ http://www.name-stamp.tokyo/
楽善堂、gooのトップペhttp://blog.goo.ne.jp/rakuzendo
──── 八王子で印鑑を作り続けて123年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今週は東京都葛飾区からご来店のお客様がありました。葛飾区は東京都の東側にある場所、当店、楽善堂は東京都でも西のはずれです。おそらく、電車で2時間弱はかかったと思います。昔の私のブログを見て「細字の篆書で作って下さい。」というご注文のためにお越しになりました。ありがたいことです。細字の篆書の作風は、実印、認印で戦前から昭和30年代頃までに多く使われたもので、現在は正方形の角印(会社の名前を彫る)に残る程度になりました。
このお客様は篆書にご興味があり、ネットで篆書について調べてこられ、ご自分の苗字の1つの文字の篆書をプリントアウトしてお持ち込みになりました。篆書は文字によって楷書とはかけ離れて全く判読できなくなる文字と、楷書に近く、判読できる文字とあります。今回の場合、判読できない文字が一般的で、お客様は判読しやすい篆書を見つけてお持ち込みになりました。
楷書は学校の国語の漢字書き取りで「楷書で書きなさい。」の指示があるように、1つの種類の文字しかありません。篆書は、元の字は同じでも場合により、5文字から10文字くらいあります。いただいた仕事のお名前により、職人が文字を選ぶわけです。これを篆刻三法(てんこくさんぽう)の中で字法(じほう)と言います。今回のお客様はご自分の好みも入れつつ、「字法」の仕事もして来られたわけです。
発送時には、お手紙を添えて「遠く八王子までご来店、誠にありがとうございました。」と書かせていただきました。
▲右にある作品「島田」が細字の篆書です。右から左に読んで「島田」です。
明るくさっぱりとした作風です。左の「青木」は太字の篆書で、現在多く使われています。
「堂々とした充実感」の作風です。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
先月、町会会館の入り口に設置する館銘板(かんめいばん)のご注文をいただきました。素材はシルバーのステンレス製、文字はドライエッチングで、特殊薬品加工により文字部分のみが少し深く彫られています。
個人宅に取り付ける表札と違い、素材、大きさが違います。個人宅用の表札は、約20センチ×8センチですが、今回の館銘板は50センチ×15センチでした。館銘板には種類が多くあり、60センチ×30センチくらいのものもあります。
制作の前に、表札のメーカーから文字校正をもらい、お客様に見ていただいて、OKをもらってから作りました。表札で大切なことは、文字の間違いのチェックは当たり前のことですが、それよりも一枚の板の中にどのくらいの文字バランスで配置がされてくるか? です。
メーカーからは、取り付け用のボルト4本が表札と共に送られてきて、お客様の町会組織にDIYの得意な方があり、この方に取り付けはお願い致しました。場合により、八王子市、日野市など、近隣の場所の場合、当店契約の石屋さんに出張取り付けもお願いすることもあります。石屋さんだと、取り付けの壁面を少し深く削ってから新しい表札を取り付けることが可能です。
▲館銘板(かんめいばん)の見本です。ステンレス製、このサイズ規格
(最上段の前沼建設株式会社・50センチ×15センチ)で75900円(税込)です。
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