八王子 印鑑 楽善堂
創業1899年:明治32年。東京:八王子 文字工房楽善堂では良いものを長く、一生お使いいただくのにピッタリの感触をご確認いただきたく、実際に印鑑材料をさわってみて、指との相性を見ていただく事をおすすめしております。
──── 八王子で印鑑を作り続けて100年 ────
こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今日は第4土曜日で店は休みにしております。
シャッターを閉めて店の中でブログを書いています。
前回のブログで女性の名前にある“子”について触れさせていてだきました。
今回は、印鑑の文字、篆書(てんしょ)の“子”の文字についてご紹介します。
篆書は楷書と違って、1つの文字で数種の文字があります。
下に紹介した、“子”の字も「篆刻辞林」の辞書で10種の文字が出てきました。
仕事の中で、「由子」さんと「優子」では違う文字を使います。というのは、どの文字と組み合わせるかで、文字の形が変わるわけです。画数が少ない字との組み合わせでは画数の少ない“子”を、画数の多い字との組み合わせでは、画数の多い“子”を、という具合です。これを篆刻三法(てんこくさんぽう)の中の字法といいます。
また、3文字のお名前の場合、1行でなく、2行で作ることもままありますが、こんな時は、はじめの2字が右行、“子”だけが左行に来て横幅狭く、縦幅は2文字分で長い、ということになります。
横幅が狭いスペースに入りやすい“子”字が選ばれます。
▲篆書(てんしょ)の“子”の字のいろいろ。最下段の10字が印鑑に使われる篆書。その上段の6字は金石文字。
楽善堂のホームページ
http://rakuzendo.com
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
卒業、入学のシーズンが近づきました。
印鑑や、ゴム印の仕事をしていると、この時期、学校や幼稚園から新入学、新入園の児童、園児のお名前のゴム印の注文をいただきます。
気が付くのは、女の子の名前に○○子という“子”が下につく名前がかなり少なくなったなあ、ということです。先日も幼稚園から男女合わせて20名以上のお名前ゴム印をいただきましたが、○○子さんは1名だけでした。
私たちが小学生のころの卒業名簿などを見ると、ほとんどが○○子さんで、後は○○代さんか、○○江さん、○○美さん、が散見するくらいでした。
今は、このようなお名前よりも漢字1文字だけ、2文字なら下に“江”や“美”はなくオリジナル性の高い名前、または、ひらがなだけのお名前が多いようです。
洋服のように流行は速くありませんが、お名前もその時代、時代の特徴があるのを
普段の仕事から感じております。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
一昨日の22日(日)、八王子で「全関東八王子夢街道駅伝競走大会」が開催されました。
家に居て、経理関係の残業をしていましたが、警備のアナウンスに誘われて国道20号(甲州街道)に観戦に行きました。アンカー選手が走る20号までは歩いて2分程です。
写真はその時の選手の走りです。
箱根駅伝選手も走れば、職場の気の合った仲間で作った臨時駅伝チームも走っていました。
今回は、東京都のオリンピックの招致活動への協賛として瀬古利彦さん、松宮隆行選手(ロード30キロ世界記録保持者)、尾形 剛選手(世界陸上の銅メダリスト)、中村真衣選手(プロスイマー)も選手と一緒に走りました。
4人で1チームを作りますが、八王子のこの駅伝大会のよいところは、誰でも参加ができるという点です。参加要綱には、5キロを22.5分内で走れるという条件が書いてありましたが、数年前私はこれより遅くて参加をさせてもらいました。
今年は沿道から応援参加でした。日向(ひなた)に居て春はもうすぐそこに来ているのを感じました。
▲八王子の中心街を力走する選手たち。沿道で旗も配られた。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
2週間ほど、ブログを休んでしまいました。ご無沙汰をいたしました。
諸行無常を痛感した、1~2週間でした。普段愛用ノートパソコンが壊れて、ハードディスクのデータも復元できなくなりました。新しいデータはUSBメモリーにバックアップしていなかったので、最近のメールアドレスなど、教えてもらう必要が出てきました。
今回の経験は始めてのことで、よい勉強になりました。普段使い慣れているものは、今のままで当たり前、と思っていると大失敗をします。人の身だけでなく電化製品も“諸行無常”でした。冷蔵庫や洗濯機なら、新しい物を買い替えで済みますが、パソコンは大切なデータがあり、このことを普段、認識できていませんでした。
来週からまた、今までのようにブログを再開します。
よろしくお願い致します。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
今日は暦の上では立春でしたが、寒い日でした。
誕生花の蒔絵を入れた、黒水牛の印鑑のお知らせです。
写真の左側が1月から6月までの誕生花で、
1月⇒水仙 2月⇒忘れな草 3月⇒すみれ 4月⇒スイートピー
5月⇒カーネーション 6月⇒紫陽花(あじさい) です。
右列は
7月⇒ゆり 8月⇒ポピー 9月⇒コスモス 10月⇒ダリア
11月⇒菊 12月⇒カトレア の花々です。
誕生日のギフトに贈ると喜ばれます。生まれ月の誕生花が印鑑に入っているのと、
お名前入りで一点物のギフトだからです。
女性のお客様でご自分用にとオーダーなさる方も
いらっしゃいます。
▲花柄に関係なく9800円均一価格です。(ブロンズ枠の極上牛革ケース付きです)
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
前々回と3回前のブログで象嵌印鑑のご紹介をしました。
掲載の写真に印鑑ケースを載せませんでした。ご紹介いたします。
下にあるケースは背ワニ皮のケースです。ケースはランクでいうと下から
合成皮、牛革、トカゲ皮、腹ワニ皮、背ワニ皮となります。他にも高級路線で
オーストリッチ、亀皮、象皮などもあります。
印鑑の素材のランクに合わせて、印鑑ケースも高いランクのものを合わせて、販売させていただいております。
写真の背ワニ皮のケース、右の開いている状態のケース、右側奥と、左側手前は覆輪(ふくりん)が付いています。縁(ふち)に付ける鎖のような飾りです。
また、朱肉を入れる部分(オトシという)のフタは象牙でできています。通常は、かなり高級のケースでもここはセルロイドがほとんどです。(省略してセルブタという)。このケースの凝っているのは、オトシ部分の素材が黒水牛で作ったある点です。朱肉を入れてしまうのでプラスティックでもいいのですが、見えない部分に金を掛ける、凝ったものを使う、という昔の江戸っ子の心意気が見えます。実際、セルブタのようにオトシはプラ製がほとんどです。象嵌印鑑とセットで24万円ですが、もしケースだけでお求めの場合、48000円のお値段になります。
▲背ワニ皮のケース。左のケースを開けると、右側のようになります。
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こんにちは。東京、八王子で印鑑を作っている職商人(しょくあきんど)の平澤 東(とう)です。
常用漢字が191字追加され、5字が削除、差引き186字が追加されて、2131字になりました。文化審議会が提示したもので、今回追加された字に、憂鬱(ゆううつ)、鬱蒼(うっそう)の「鬱」や、「籠」(かご)「麓」(ふもと)などという字も含まれています。
仕事がら、画数の大変多い「鬱」の字を篆書(てんしょ、実印に多く用いられる書体、秦の始皇帝が統一した)で書くとどうなるか、と思いました。通常、楷書では画数が少なくても篆書になると画数が増えることが多いからです。
篆刻辞林(三圭社。刊)のコピーが下記のものです。この辞林(辞書)は、印鑑職人や篆刻家、書道家など、篆書を書く人が座右の書としているものです。
下段の方にある印篆(いんてん)、4種のうち一番上の文字は却って楷書よりも簡単でした。同字通用字で欝(うつ、中位置に四、アミガシラが入る)字ともう1字、計3種の字があることがわかりました。
元の意味は、草の名、シゲル、ムラガル、などの意味もありますね。
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