マリリンの映画日記

エッセイスト瀧澤陽子の映画ブログです!新作映画からオールドムービーまで幅広く綴っております。

グラン・トリノ

2009年04月15日 | 映画
何だろう?この強烈な余韻…。

試写を拝見してから、すでに3ヶ月もたつ。それなのに、1日に1度は必ずと言っていいほど、クリント・イーストウッド演じる元軍人ウォルトの言葉や、玄関のポーチでロッキングチェアに揺られ、ビールを飲みながら、アジア系移民の街を眺める姿が頭に浮かばない日がない。


半世紀も生きてきて、映画によってここまで自分の心が占められたことは、初めてかもしれない。

そして、もしかしたら、この感動と余韻は生涯1度しか味わうことができないほど、貴重で崇高なものかもしれない。

 そんなことを常に思っていたら、数週間前の「週刊文春」で作家の小林信彦さんが、私と同じことを思っているのを発見した。

「この映画を見れて、生きていてよかった」というような内容だ。

       まさに、これである!

私も『グラン・トリノ』を見れて、本当に生きていて良かった!

あまりにも感動が深いと言葉に表現しにくくなる。形容詞で飾った文章など頭に浮かばない。真の感動とは実はそういうものなのだろう。

ただただ、78歳というご高齢になっても、さらにパワーアップし、映画文化に貢献してくれる偉大な映画人・クリント・イーストウッド監督と、『グラン・トリノ』に関わったスタッフと出演者に感謝するのみ!


グラン・トリノ公式サイト

監督  クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド、コリー・ハードリクト、ブライアン・ヘイリー、ブライアン・ホウ、ジェラルディン・ヒューズ、ドリーマ・ウォーカー、ビー・ヴァン


2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開