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東京国立博物館 「和様の書」

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東京国立博物館

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特別展「和様の書」
期間:7月13日(土) ~ 9月8日(日)

8月・9月に拝見

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萩に鹿図屛風 書:伊達政宗筆
萩咲く野に親子であろうか二匹の鹿が描かれ、全面を覆うような金雲に政宗が詩歌、禅語等を書いた屏風。元は政宗の隠居場であった若林城の襖絵であったらしい。
龍虎二大字 後陽成天皇筆
「龍」「虎」の2字を雄大にうねるように書かれた迫力ある作品。
後陽成天皇は秀吉・家康2人の天下人の時代の天皇。

次は「寛永の三筆」光悦・松花堂・三藐院の作品ですが、今回の特別展ではこの3人を「江戸初期の三筆」としています。それは近衞信尹が慶長19年に既に亡くなっているので「寛永の」では無いからだそうです。
寛永の三筆の呼び名も近代に入ってからであるらしく、江戸時代には「京都三筆」と呼ばれていたらしい。
しかしながら、当ブログでは今まで通り「寛永の三筆」の呼称を使用したいと思います。
色紙貼付桜山吹図屛風 書:本阿弥光悦筆、画:俵屋宗達筆
桜と山吹が咲く山里を宗達が描き、光悦書の和歌が書かれた色紙が散りばめられている。
宗達の作としては初期のものだそう。
三十六歌仙帖 松花堂昭乗筆
昭乗による三十六歌仙の和歌を金銀泥で彩られた下絵のある色紙に書いた作品。
バランス感覚に優れ味わい深い昭乗らしい書です。
檜原図屛風 書:近衞信尹筆、画:長谷川等伯筆
禅性法師の「初瀬山夕越え暮れてやどとへば(三輪の檜原に)秋かぜぞ吹く」の和歌を三藐院(信尹)が得意の大字で書き、等伯が「三輪の檜原」の絵を描いた作品。全てを言葉にするのではなく一部を絵で表す手法が面白い。

最後に寛永の三筆と同時代の人物の作品
関屋図屛風 書:烏丸光広筆、画:俵屋宗達筆
源氏物語の「関屋」の場面を宗達が描き、烏丸光広が関屋の一節と自作の和歌を独自のひょろひょろとした変態的文字で書いた作品。
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