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2401 東京国立博物館 本阿弥光悦の大宇宙

東京は上野

東京国立博物館

本阿弥光悦の大宇宙
期間:1月16日(火)~3月10日(日)

書状 富治部左殿宛 
二月五日付、富田景政宛。前田家家老の富田景政に金沢到着を知らせた手紙で、前田利家の刀を持参したとある事から、鑑定した刀を返却しに来たものか。
また昨年北の庄の丹羽長秀の所へ行ったとある事から、長秀が北庄城主であった天正12年から13年のものと推測され、光悦27,28歳ごろの書と分かる。未だ光悦流の書風は確立されていない若年の貴重な書状である。
書状 今内様宛
十二月十五日付、今枝重直宛。前田家重臣・今枝重直にあてたもので、内容は多いが最も注目なのは前田利長よりの依頼で「剣尽」を書いたが古田織部と金森可重の仲介であったため断れなかったとあり織部との関係を示唆する内容。
他には屏風絵の取次に関する内容では「京都絵師」とあり俵屋宗達を想定される。
慶長16年から19年、光悦54歳から57歳の書であり、中風になる以前の充実した書風を伝える。
短刀 銘 兼氏 金象嵌 花見形
鎌倉時代末期から南北朝時代、美濃国志津の刀工・兼氏の作。
本阿弥光悦が所持したと伝えられる唯一の刀剣。「刻鞘変り塗忍ぶ草蒔絵合口腰刀」拵が附属する。

他には国宝の舟橋蒔絵硯箱、本阿弥光悦筆、俵屋宗達下絵の鶴下絵三十六歌仙和歌巻、光悦作白楽茶碗 「冠雪」、長次郎作赤楽茶碗「無一物」、ノンコウ赤楽茶碗「鵺」など拝見。
クリエイター光悦の作品をどどっと拝見出来た展覧会でした。
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