今回は彦根
彦根城博物館
茶壺―武家の美意識―
期間:5月17日(金)~6月18日(火)
褐釉四耳壺
肩に四つの耳がついた四耳壺。底部に江戸前期の大名・永井直勝や毛利秀元の花押が残っており伝来をうかがわせる。
小堀遠州書状
四日付、 井伊直孝宛。小堀遠州が井伊直孝に2つの茶壺を斡旋した手紙。「いずれも良い品で自分用に買って留め置いていますが、2つ併せて如何ですか」と商売上手なところをみせている。
御茶入日記
茶葉を茶壺に詰めた際に、茶銘や詰主などを記し壺を収納する箱の蓋裏に張り付けた「茶入日記」と呼ばれる書付。
末尾には茶を納めた宇治の茶師・上林三入の名が見える。
茶壺は宇治から彦根に送られ、藩主が江戸詰めの場合には江戸に届けられたと考えられている。
彦根水屋帳 井伊直弼 筆
井伊直弼が亭主となって彦根で開いた茶会の記録。16会が記されているが展示箇所は安政3年(1856)10月7日彦根城表御殿の茶室「天光室」で行われた口切り茶会の記録。
客は直弼の家臣5人で、床には谷文晁の掛軸とともに「神無月」という銘の瀬戸茶壺が飾られた。
石州流茶壺蓋結緒雛形
茶壺の口に覆布をあて、紐で飾り結び際の形9種を示した雛形。
ここからは常設展示
井伊直弼所用 朱漆塗紅糸威縫延腰取二枚胴具足
若江合戦図
大坂夏の陣で井伊直孝が木村重成の隊を打ち破った活躍を描いたもの。
脇差 銘 月山定光作
井伊家10代直幸の指料。
竹一重切花生 銘 大黒 千宗守(花押) (背面)
武者小路千家4世・直斎宗守の作。
瓢花生 銘 草のやどり 井伊直弼作
三体和歌 牡丹花肖伯筆
建仁2年(1202)3月後鳥羽院の和歌所で催された歌会で詠まれた和歌を室町時代の連歌師・牡丹花肖伯が筆写したもの。
牡丹花肖伯は公家の中院通淳の子。宗祇、宗長と詠んだ「水無瀬三吟百韻」は連歌の金字塔といえる作品。
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