香雪美術館
竹の美 茶道具を中心に
期間:10月31日(土)~12月23日(水)
竹茶杓 豊臣秀吉作
櫂先撓め緩く露は剣先。樋は太く深い。
筒は黒漆塗りで蒔絵にて桐紋を表す。朱書にて「太閤秀吉公御珍宝」「作上」「堺 天王寺屋宗及」とあり、津田宗及が下削りの後に秀吉が仕上げたと考えられている。この事は他の秀吉作茶杓が利休形なのに対しこの茶杓が独自の形をしている事からも肯定されると思われます。
竹茶杓 銘 不老不死 加藤清正作
白竹、櫂先は力強く曲げられ中節上部にひび割れがみられる。
筒書は「不老不死 清正(花押)」とあり、茶杓の銘には竹に関連したものが有るが、これもその一つか。
竹茶杓 銘 初霜 織田有楽作
胡麻竹、櫂先は穏やかな形をしているが、節に勢いよく刀目が入っている。
武将長益の茶杓。
竹一重切花入 銘 ひぢ枕 古田織部作
やや背は低め、竹の根元あたりを使用しておりどっしりとした印象。左に湾曲している竹で正面と背面に雪割れがあり鎹で留めてある。
背面に「ひち枕 (花押)」と朱書きされている。東本願寺伝来。
竹二重切花入 銘 のんかう 千宗旦作
背の高い二重切の竹花入。楽家三代の道入がノンコウと呼ばれる原因となった花入。
宗旦と道入は仲が良く、道入宛宗旦筆の書状が楽家に残されており、またこの花入れの製作も元は伊勢詣りを共に行なった事に由来する。
タイトル「竹の美」とある事から、もっと竹製の茶道具が多く展示されるかと思いましたが意外と少ない印象。
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