諏訪湖です
サンリツ服部美術館
茶入 もう一つの美術史
期間:9月11日(木)~2015年1月31日(土)
唐物茄子茶入 銘 紹鴎茄子
大名物。総体茶褐色をしており、重心がやや低い丸みを帯びた小型の茶入。
松屋や天王寺屋の茶会記に登場し、当時は辻玄哉が所持していた。
辻玄哉は京で「墨屋」を称した呉服商を営んだ人物。茶の湯では武野紹鴎一の弟子とされており利休が師事した人物のひとりとされています。さらに和歌・連歌にも通じ連歌会には50会以上参加するほどの上手です。
唐物肩衝茶入 銘 筑紫
大名物。銘はこの茶入が九州筑紫にあった事から。典型的な漢作唐物肩衝茶入で、一筋なだれが底部までたっしている。
伝来は京の大文字屋(疋田家)、豊臣秀吉、竹中采女(重義)、徳川家康、水戸徳川家、徳川吉宗。
備前肩衝茶入
胴が短く口縁は鳶口、特徴的な赤い発色が(火襷)が見所。
「備前棚物」と金森宗和が箱書している。
白楽茶碗 銘 不二山 本阿弥光悦作
2つしかない国宝和物茶碗のひとつ。もう1つは卯花墻で場所は別ながら同時期に拝見できた。
片や無名の陶工の作、片や著名人が趣味で作った物と対極の2碗が共に国宝になっているのは面白い。
不二山の造形は奇跡的なバランスで成り立っています。光悦の作品は形と色彩が意味を持って連動しており、この不二山はその究極ではないでしょうか。
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