泉屋博古館分館
特別展「茶の湯釜の美」
期間:11月1日( 土) ~12月14日(日)
大講堂釜
荒れ肌に横書きで「大講堂」の文字が鋳出されている。
大講堂とは比叡山延暦寺東塔にある建物で、この釜は元は香炉として大講堂で使用されていたと伝わる。
徳川家光より前田利常が拝領した。
古天明日の丸釜 銘 時津風
丸みのある形で、そこから日の丸の名が付いた。
本願寺に伝来し顕如が所持していたとされる。
黄天目茶碗 銘 燕
灰褐色の素地に鉄釉が口縁から腰にかかる。上部は黄色で次第に濃くなり腰部では黒色となる。
口縁には砂張製の覆輪が嵌められている。
小堀遠州所持。
唐物文淋茶入 銘 若草
ころりと丸みをもった文淋茶入。総体に飴色釉がかかり、なだれの露先は瑠璃色をしている。
後陽成天皇が新古今和歌集より「若草」と銘付けした。
また金地院崇伝(本光国師)が所持した事から国師文淋ともよばれる。
黒漆青貝芦葉達磨香合
蓋には芦葉に乗る達磨が青貝で表され、本体は八角形に面取されている。
蓋の達磨は足利義政の命で相阿弥が下絵を描いたとされる。
足利義政、織田有楽所持。
釜メインの展覧会ですが、他の道具も多く出品されており中々楽しめました。
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