岡山県立博物館
特別展 「備前刀 ―日本刀の王者―」
期間:9月8日(金)~10月15日(日)
太刀 銘 成高
刃長80.4cm。平安末期から鎌倉初期の刀工・成高の作。
源頼朝より御家人の工藤祐時に与え、後にその子孫から石見の益田家に贈られた。
太刀 銘 一 (群鳥文兵庫鎖太刀「号 上杉太刀」)
国宝。刃長77.8cm。鎌倉時代、福岡一文字派の作。
関東管領上杉家より伊豆一宮の三嶋大社へ奉納された。
刀 金象嵌銘 備前国兼光 「名物 大兼光」
刃長83.5cm。南北朝時代の刀工・兼光の作。
享保名物帳所載。伝来は豊臣秀吉の遺品として藤堂高虎に形見分けされ、高虎より徳川将軍家に献上された。
刀 折返銘 家助
刃長78.6cm。南北朝時代の刀工・家助の作。
切付銘より元は池田恒興の陣刀で、刃長が106cmもあった大太刀であった事が分かる。
太刀 銘 康光
刃長76.6cm。室町時代の刀工・康光の作。
銀象嵌銘に「堀部武庸秘」とあり、赤穂四十七士のひとり堀部安兵衛が秘蔵していたとされる。
刀 銘 備前国住長船次郎左衛門尉勝光子次郎兵衛尉治光(一期一腰)
刃長64.7cm。室町時代の刀工で親子であった勝光・治光の合作。
注文打で依頼者は佐々木伊予守=戦国大名・尼子経久の事。
刀 銘 備前国住長船与三左衛門尉祐定作
刃長64.5cm。室町時代の刀工・祐定の作。
附属の拵には加藤家の蛇の目紋があり、加藤清正の差料であったと伝わる。
短刀 銘 備州之住長船左衛門七郎藤原春光作
刃長24.0cm。安土桃山時代の刀工・春光の作。
裏銘に「主宗治作之 天正九年八月吉日」とあり備中高松城に籠城し羽柴秀吉と戦い、自らの命と引き換えに城兵を救った清水宗治が籠城戦の前年に注文して打たせた事が分かる。
資料によれば国宝刀剣111口中、備前刀は47口。重文刀剣699口中、備前刀は289口で41%が備前刀とまさに「日本刀の王者」と言えるかと思います。
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