東京は白金台
畠山記念館
生誕150年 原三溪―茶と美術へのまなざし
期間:10月6日(土)~12月16日(日)
赤楽茶碗 銘 李白 本阿弥光悦作
光悦らしい低い高台から直角に腰を張り、胴部はやや開きぎみながら真っすぐ立ち上がる。「加賀光悦」等と同じ角造りの茶碗。
箱裏に原三溪が「李白 三溪(花押)」と書き付けている。
共筒茶杓 佐久間将監作
折撓・直腰、櫂先が大きいのは将監茶杓の特徴。筒には「寸松庵作」とあるのが珍しいそう。
佐久間将監真勝は徳川幕府の旗本で作事奉行を務めた茶人でもある。晩年は大徳寺に隠棲し寸松庵と称した。
共筒茶杓 銘 寿 尾形光琳作
櫂先は丸形、節下には竹の模様にそって削りこまれ景色を成す。
筒は〆印に「口」一字。銘の「寿」の文字のほかに、吉祥を表す蝙蝠と霊芝をさらりと描く、いかにも画家らしい造り。
今回の展示は実業家で日本美術のコレクターでもあった原三溪の旧蔵品で構成されていました。
横浜の三溪園にも名を遺す、この人物のコレクションは偶に各所で見かけますが、これだけ固めては初めて。是非どこかで三溪のコレクションを集めた大規模な展示を見たくなりました。
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