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十字架



重松清 講談社文庫

2005年 「流星ワゴン」
2009年 「とんび」

過去2度も泣かされたので要注意な作家さん..w
同い年です..

いじめを苦に自殺をした1人の少年と遺書に名前を書かれた
少年と少女のその後の人生を描いた作品です。
重松さんが2週間集中して書き上げた作品だと書かれていたので
日曜日の午後に一気に読みました。

親友..

私にはいません..

「中学時代の友人と旅行」
「幼稚園からの幼なじみ」

人の会話の中で聞くと、時にうらやましく思う事もある

小学校時代、クラス替えする度に友達は変わった..
あんなに毎日遊んだ小学校時代の友人とは
中学になると遊ばなくなり、新しい友と遊んだ..
高校生になっても同じ..

親友って何だろう?
お互いの双方向の矢印の大きさはきっと違う
そんな危うい関係を、信用していない自分が、どこかにいる..


小中と、卒業する時に「サイン帳」をまわす事が流行った
自分もクラスの皆に書いてもらった..

想い出のつもりで書いてもらったノートに飛び込む
「いつまでも友達」
「高校に行っても遊ぼうな!」の文字に戸惑った..

過去になろうとしている友達の文字に
違和感を感じる自分は、冷たい人間なのかと思った..

クラスメイトはきっと「社交辞令」だったろうけれど..w


十字架..

ナイフと十字架はどちらがつらい?
本文にでてきます。

ナイフは刺された時が一番痛い
背負う十字架は次第に重くなる


ノンフィクションではないか?と思うくらいにリアルで重い..
なぜ主人公が親友に選ばれたか...に..驚く結末ではなく
自分に問いかける内容かも知れない....

重松さんは、読んでいる自分に矢印を向けて来るから困ります..w

読んだ後にさっそく「森の墓地」をネット検索..


★★☆
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