トランプ前大統領は15日、中西部イリノイ州シカゴでブルームバーグ通信の公開インタビューに応じた=ロイター
【ワシントン=飛田臨太郎】
米大統領選の共和党候補であるトランプ前大統領は15日、自身が当選すれば中国は台湾への大規模な威嚇行為を控えるとの認識を示した。ブルームバーグ通信の公開インタビューで語った。
中国の人民解放軍は14日、台湾を包囲する形で大規模な演習を実施した。2022年8月と24年5月に続く大規模な演習だった。トランプ氏は大統領選で自身が勝利するのを念頭に「彼らが今、それをやっている理由は、その後はそれをやらないからだ」と述べた。
「(在任中に)習近平(シー・ジンピン)国家主席とは非常に良い関係を築いていた」と加えた。中国が台湾に侵攻した場合に米軍を派遣し台湾を防衛するかとの問いには、明確な回答を避けた。
2021年に大統領を退任してからロシアのプーチン大統領と対話したか聞かれ「コメントしない」と話し、否定しなかった。
米メディアによると、著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏は新著で、トランプ氏が離任後もプーチン氏と複数回にわたり電話した可能性を指摘している。
トランプ氏は「話したとしたら賢いことだ」と説いた。「ロシアの人々はプーチン氏を尊敬している」と触れた。北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州各国が防衛費で応分の負担をしてこなかったと改めて非難した。
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日経記事2024.10.17より引用