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若者票争奪、テイラー対マッチョ 米大統領選で力比べ

2024-10-26 06:15:07 | 米大統領選2024


世界的人気歌手のテイラー・スウィフトさんはハリス支持を表明(24年2月)=ロイター

 

【ニューヨーク=清水石珠実】

11月5日の投開票の米大統領選で勝利を呼び込むのはテイラー・スウィフトか、それともマッチョ系ユーチューバーか――。

大接戦が続くなか、共和のトランプ前大統領、民主のハリス副大統領が著名人を巻き込んだ選挙活動に力を入れている。

 

若者に多い浮動票の行方が勝敗を左右しかねないためだ。著名人にとってもそのカリスマが問われる「力比べ」の状況になってきた。

 

 

悪ガキ系、ハリス氏の実績は「白紙」

「これからトランプ・フォース・ワン(トランプ氏のプライベート機の愛称)で一緒に飛び立つぜ」。

ソーシャルメディア(SNS)上で21日に公開された動画で、トランプ氏の遊説に密着したのはネルク・ボーイズ(Nelk Boys)のメンバーだ。

 

街中でいたずらや悪ふざけを行い、放送禁止用語も平気で使う動画で、若い男性を中心に絶大な人気を誇る。

動画共有サイト「ユーチューブ」で800万人以上、写真共有アプリ「インスタグラム」で420万人以上のフォロワーを抱える。

 

機内では「ハリス氏の実績をまとめた本だ」といって、すべてのページが白紙の本をトランプ氏に渡して一緒に爆笑した。

 


ネルク・ボーイズのメンバー(左)は、トランプ氏のプライベート機に同乗して遊説に同行した
(ネルクのユーチューブ画面より)

 

 

ネルクは、SNS以外にもポッドキャストを配信し、若年層が好む低アルコール炭酸飲料「ハードセルツァー」のブランドも手掛ける。「彼らは現代のジョニー・カーソン氏だ」。トランプ氏は、その影響力を米国で約30年間トークショーを率いた「伝説の司会者」に重ねる。

 

 

ハリス陣営は超大物セレブを総動員

ハリス氏の支持者には、歌手のテイラー・スウィフトさんやビリー・アイリッシュさん、俳優ジョージ・クルーニーさんなどが名を連ねる。

最近ではエミネムさんやブルース・スプリングスティーンさんといった大物ミュージシャンが激戦州での遊説に相次いで登場した。

 

25日に南部テキサス州で開く集会には歌手ビヨンセさんが参加する予定だ。ハリス陣営は支持者の超大物有名人を総動員し、投票を促す戦略をとる。

もっとも、セレブの支持表明の効果を巡っては議論が割れる。

 

9月にスウィフトさんがハリス支持を表明したことをきっかけに、彼女のファンを中心とした若い女性の間でハリス氏への投票を促す活動などが活気づいた。

一方で、キニピアック大学が同月下旬に公開した世論調査では、スウィフトさんの支持表明を通じて「より熱心に支持するようになった」との回答は9%にとどまり、「かえって熱意が薄れた」が13%に上った。

 

 

 

米紙ニューヨーク・タイムズによると、トランプ陣営は激戦州で「まだ投票候補を決めていない有権者」は5%に過ぎず、そのなかでも比較的所得が低く、動画配信サービスやソーシャルメディアをよく使う人たちを「説得可能なターゲット」と呼び、支持者として取り込む戦略を持つ。

ネルクだけでなく、総合格闘技団体UFCの最高経営責任者(CEO)ダナ・ホワイト氏、デジタルメディア「バースツール・スポーツ」の創業者デイブ・ポートノイ氏、お騒がせユーチューバーからボクサーに転向したジェイク・ポール氏などがトランプ支持を表明。こうしたマッチョ系有名人がソーシャルメディアやポッドキャストを通じて、トランプ氏を支持するように活発に呼びかけている。

 

誰もが名前を知る超有名セレブの支持獲得ではトランプ氏が劣勢に立っているようにみえるが、若年男性層を中心とした「最後の浮動票」に影響力を持つ人物を効果的に取り込んでいるとの見方もある。

 

 

「強い男」に憧れ、問題は投票に行くか

米調査会社ピュー・リサーチ・センターによると、18〜29歳の約4割がニュース報道を定期的に確認する媒体としてインスタグラムを上げた。マスメディアに代わって、ソーシャルメディアは影響力を強める。

マッチョ系有名人とタッグを組む戦略が功を奏してか、米紙ニューヨーク・タイムズの最新の世論調査でトランプ氏支持は同年齢の男性で55%に達した。一方、同じ年齢層の女性は6割以上がハリス氏支持だ。

 

「大統領選は伝統的に『男らしさ』を競うものだ」。米フェアリー・ディッキンソン大、ダニエル・カッシーノ教授(政治学)によると、米国では「攻撃的で、譲歩しない姿勢がリーダーに必要な資質」と考える傾向が強く、マッチョさを前面に打ち出したトランプ氏の態度が評価される一因になっている。

特に、若い男性の間では「マイホームを構え、子供を育てて、家族を養う」という伝統的な男性の役割を果たすことが難しくなったとの不満が強い。こうした有権者にとって、トランプ氏やその支持者であるマッチョ系有名人が示す「強い男」像は魅力的に映るという。

 

問題は投票率だ。学業や娯楽に忙しい若年層は、ほかの世代に比べて投票率が低い。僅差が予想される今回の大統領では、こうした層の投票傾向が勝敗を左右する可能性がある。

だが、カッシーノ氏は「1980年代以降、若年層の投票率を上げる試みが繰り返されてきたが成功した例はなく、若者男性で広がるトランプ氏支持が実際の投票にどこまでつながるかは未知数だ」とみている。

 

 

 
 
 
 
 
 
 
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日経記事2024.10.26より引用

 

 

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