世界全体の需要のうちアジア太平洋地域は46%を占める(写真はエアバスの「A320neo」)
欧州エアバスは2043年までにアジア太平洋地域の航空機需要が、輸送量の増大に対応するため1万9500機に達するとの予想を発表した。
同期間の世界全体の需要は約4万2430機で、アジア太平洋地域は46%を占める。1万9500機のうち71%が機材の拡充を目的とし、残り29%は古くなった既存機の入れ替えとなる。
小型機(単通路機)は1万6000機が必要となり、需要の約8割を占める。
エアバスでは「A220」や「A320neo」シリーズなどが該当する。長距離用航空機の需要は合計で約3500機となる見込み。
エアバスは近年、日本航空や大韓航空などから通路が2列ある「ワイドボディ機」の受注を獲得している。貨物機は250機が必要になるという。
アジア太平洋地域の旅客輸送量は43年まで年間4.8%の成長が見込まれ、世界全体の成長率3.6%を上回る。増大する旅客・貨物輸送量に対応するには効率的に運べるワイドボディ機が欠かせない。
ブルネイで開催されているアジア太平洋航空協会(AAPA)の年次総会で、アジア太平洋地域プレジデントのアナンド・スタンレー氏が発表した。
同地域について「世界で最も急速に成長している航空市場の一つで、今後20年間で大きな成長が見込まれている」と述べた。
日経記事2024.11.14より引用