社長に昇格する石井氏(写真㊧)は「稼ぐ力」の強化を掲げた(28日、東京・中央)
日清紡ホールディングス(HD)は28日、石井靖二取締役常務執行役員(59)が2025年3月下旬に開催予定の株主総会後に社長に昇格する人事を発表した。
村上雅洋社長(66)は代表権のない会長に就く。同社は日立国際電気を買収するなど無線・通信事業の強化を進めてきた。石井氏の下で同事業の収益力を高める。
石井氏は自動車用ブレーキ製品事業で米国工場の立ち上げに関わるなど生産技術畑を歩んできた。
同日、東京都内で開いた記者会見で石井氏は自社の課題を「稼ぐ力が弱いこと」と分析。
「(無線・通信事業の中核を担う)日本無線グループには大きなポテンシャル(潜在力)が眠っており、これを来年以降引き上げていく。私が陣頭指揮を執り、稼ぐ力をつけていく」と決意を述べた。
さらに「今の無線・通信事業だけでは成長力が弱い」としサービス、ソフトウエア、人工知能(AI)などを研究テーマとして活動していく方針を示した。
日経記事2024.11.28より引用