トランプ氏が18日に中西部ミシガン州で演説した際にハリス氏の動画が流れた=ロイター
【ワシントン=飛田臨太郎】
米大統領選の民主党候補であるハリス副大統領は20日、60歳の誕生日を迎える。対決する共和党のトランプ前大統領は78歳だ。
ハリス氏は11月5日の投開票日に向け、トランプ氏の高齢不安に照準をあてる。
ハリス氏は8月に81歳のバイデン大統領から候補者を引き継ぎ「次世代のリーダー」を掲げる。
「大統領職に求められる肉体的かつ精神的な強さを備えている」とする主治医の所見を12日に公表し、トランプ氏に詳細な健康状態を公表するよう迫った。
米ニュースサイトのポリティコはトランプ氏が連日の選挙活動に疲弊しており、一部メディアのインタビューを断ったと18日に報じた。トランプ陣営は否定した。
トランプ氏は18日に激戦州である中西部ミシガン州で、支持者との対話集会を開いた際に時折、眠そうな様子をみせた。ハリス陣営はこの際の動画をSNSなどで拡散しようと動いている。
ハリス氏は同日、同じくミシガン州を訪問し「(トランプ氏が)選挙戦で疲れ果てているのであれば、世界で最も厳しい(米大統領の)仕事に適しているのかという疑問が浮かぶ」などと攻撃した。
米大統領選は勝敗を決定づける7つの激戦州で世論調査の支持率が拮抗する。どちらの候補が、投票先を決めかねている浮動層を取り込めるかが勝敗のカギを握る。
投開票日まで残り2週間ほどとなった。投票日直前の候補者への印象は浮動層の投票行動に影響を与える。
カマラ・ハリス副大統領に関する最新ニュースや発言・解説などをお届けします。2024年のアメリカ大統領選挙でバイデン大統領の出馬断念をうけ、民主党の候補者として出馬します。
日経記事2024.10.20より引用