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米大統領選、Z世代争奪で異変 男性にトランプ支持の波

2024-10-23 07:34:06 | 米大統領選2024


東部ペンシルベニア州ウィルキス大学のハリス氏の演説会場の前にたつハイデン・フォーランドさん

 

【ワシントン=飛田臨太郎】

11月5日の米大統領選まで2週間、民主党のハリス副大統領と共和党のトランプ前大統領による若者票の争奪戦が激しさを増してきた。

大接戦が続き、投票先を決めかねている若者をいかに引き付けるかが勝敗のカギを握るためだ。Z世代を中心とする若者は民主支持が多いとみられてきたが、トランプ氏が若い男性に支持を広げ、予断を許さない情勢となっている。

 

米メディアは22日、トランプ氏がポッドキャストの人気司会者、ジョー・ローガン氏と25日に対談すると報じた。

数千万人の若年層をファンに持つ同氏の番組にはハリス氏も出演を調整中だ。米メディアは若年層争奪の大一番になるとみている。

 

 

大切なのは「生活が良くなるか」


両陣営が最も重視する激戦州である東部ペンシルベニア州の北部の町、ウィルキスバレを訪ねた。9月中旬、夕方からハリス氏の演説が開かれるウィルキス大学に出向くと、在学生のハイデン・フォーランドさん(19歳)と出会った。

「実物のハリスにちょっと興味がある」と語り、会場となった体育館の前に顔を出した。大統領選で最も重視するのは「身の回りの生活が良くなるか」。毎日の通学に自家用車を使う。気になるのはガソリン代の価格だ。投票先はまだ決めていない。

 

「トランプは変な人間だが、ビジネスマンとして力があるのは知っている」。「ハリスはよく知らない。投票日までいろいろ見聞きして決めたい」。そう強調していたが、友達の誘いが入ると、ハリス氏を背に遊びに向かった。

どこにいてもおかしくない、こんな等身大の若者の決断が、世界が注目する新しい米大統領を決める構図になってきた。

 

 

ポッドキャストで取り込み合戦


10月7〜10日に米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が実施したペンシルベニアの世論調査では、投票先を最終決定していない人が14%。NYTはその半分程度を若者層とみている。

政治への関心は高くなく、投票に行くかどうかも含め、振れ幅が大きいのが特徴とされる。

 

NYTによると、トランプ陣営は激戦州の5%の有権者を「ターゲット説得層」と呼んで重点的に攻略する。人種を問わず、低所得の若年層に絞った。トランプ氏は若い男性向けのポッドキャストに頻繁に出演する。

ハリス陣営は激戦州の最大10%の有権者を、得票の上乗せにつながる浮動層と分析している。テレビの深夜番組やポッドキャスト、ラジオ番組で露出を増やす。

 

2020年の大統領選では18〜29歳のバイデン候補(現大統領)の得票率は60%に達し、トランプ氏(36%)を大きく上回った。若者が民主党勝利を後押ししたが、今回は構図が変わった。男女間の傾向の違いがあらわとなり、若者はハリス氏支持とは一概に言い切れなくなった。

NYTの最新調査によると同年齢の男性のトランプ氏の支持は55%に達し、ハリス氏(38%)を17ポイントも上回った。一方、女性は62%がハリス氏で、トランプ氏(31%)の倍に達する。

 


 

高齢不安でバイデン氏が選挙戦から撤退した後、ハリス氏は若年層からの支持を高めた。ただ、若い男性に限っていえば、バイデン氏とハリス氏で変化は起きなかった。

 

 

非白人でもトランプ支持

9月19日、南部の激戦州、ジョージア州グウィネット郡。黒人のアイナンさん(18歳)と白人のザック(18歳)さんが、地元の秋祭りの学生コーナーで政治談義をしていた。

アイナンさんは熱狂的なトランプ支持者だ。黒人への差別的発言があっても「メディアが過度に取りあげているだけ」と意に介さない。親友であるハリス支持のザックさんとは学校で毎日のように討論しているという。

 

 


ジョージア州グウィネット郡の地元の秋祭りに参加した、アイナンさん㊧とザックさん。
親友同士だが大統領選の投票先は異なる

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今回初めて大統領選挙に臨むアイナンさんやザックさんのような有権者はおよそ830万人いる。人種的には年配の層と比べ、多様性がある。18歳から27歳までの有権者では、45%近くが非白人だ。

黒人やヒスパニックは民主支持の岩盤とされてきた。それにもかかわらずトランプ氏は人種を問わずに若年男性に支持を拡大している。

 

バイデン政権での物価高では、収入の少ない若年層ほど打撃を受けた。ザックさんは「自分たちの生活をよくできるのはハリスではなく、トランプだけだ」と力説する。現状への不満が民主党政権への反感を強めた。

 

 

「男性は取り残された」

保守的な傾向が若い男性に広がっていることも、トランプ氏には追い風だ。

米ブルッキングス研究所の調査では「米国社会には男性への差別がある」と考える18〜29歳の男性は23年に45%。19年の32%から伸びた。50歳以上の層では減少したのと比べて対照的だ。

 

女性の社会進出が進み「男性は取り残された」と受け止める人が増えている。こうした層が、男性の力強さを訴えるトランプ氏の主張になびいている可能性がある。

リベラルへの反動が若年層にまで広がり、大統領選の行方を見えにくくしている。

 

 

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米大統領選2024

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日経記事2024.10.23より引用

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面白いことに、米国の若者の歓心は生活のことばかりで、元軍人は国家安全保障の方に興味があるようですね。 共和党の重鎮の元軍人たち200人が、反トランプ、ハリス支持に回っています。

 

アメリカは戦争ばかりしていますが、戦場は全て他国で、戦場になった事を経験していないせいですかね?  アメリカのGDPが大きいのは、贅沢病でカードでの消費が大きく多重債務者がやたら多いからです。

カードでの借金に困っているのかな? だからイーロンマスクの、まるで宝くじの話にもすぐに飛びつく。 黒人男性にトランプ支持者が増えているのも、このクレジットカードでの借金問題にもメディアは切り込んで欲しい。

 

私は人種主義差別者でないけど、以前アメリカでベーシックインカムの社会実験した時、黒人男性の大半はもらったお金を白人女性を買いに行き、次に酒とギャンブル、そして麻薬に使い、あっという間に破産者が増えてベーシックインカムの話は消えたそうな。

もちろん、ちゃんとした収入のあるエリートの黒人男性には、そのような傾向はみられなかったとの事。 現在は、貧困白人男性のホームレス増加など増えており、調査実験した時の大半の黒人男性と同じようなものだろう。

そして自分の情けなさが、逆に逆切れによる男性優位、白人優位、女性差別につながっている?

 

 

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