時価総額は約7500億〜8200億円を見込む(キオクシアの岩手県の工場)
半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリ)は2日、新規株式公開(IPO)に伴う仮条件が1株当たり1390〜1520円に決まったと発表した。
2〜6日まで仮条件に基づいて個人投資家などからの需要を積み上げるブックビルディング(需要申告)を通じ、9日に売り出し価格を決める。
キオクシアは18日に東京プライム市場に上場する予定。仮条件から算出した時価総額は7500億〜8200億円程度となる。
上場承認時の想定価格は7500億円程度だった。仮条件の平均価格に基づくと、新株発行による同社の資金調達額は313億円となる。
仮条件は機関投資家の意見や事業内容、財務を踏まえて決まった。9日の売り出し価格決定後、10〜13日に一般株主の申し込みを受け付ける。
キオクシアは18年6月に東芝から独立し、19年10月に現在の社名になった。
20年8月にも東証から上場承認を受けたが、米中貿易摩擦の悪化を受けて上場直前に延期した経緯がある。
足元ではスマートフォンやパソコンの需要が伸び悩むが、25年から人工知能(AI)向けにNAND型フラッシュメモリーの引き合いが強まるとみて、上場を決めた。
パソコンやスマホの半導体や、電気自動車(EV)に使われるパワー半導体とは。TSMCやラピダス、キオクシアなどのメーカーの動向や供給不足、シェア推移など関連業界や市場の最新ニュース・解説をタイムリーに発信します。
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