EF24-105mmF4L
ユングフラヨッホに行く登山鉄道は信じられない所を通る。それは、大雑把に言えばアイガー、メンヒの山をくり抜いたトンネルの中を走って登るのである。普通に野原のレールを敷くのとはワケが違う。トンネルの入り口が海抜およそ2400メートル。ユングフラウヨッホが約3400メートルなので、およそ1000メートル高いところに行くわけで、しぜんトンネルの勾配は急である。電車は約一時間かけて登るのだが、トンネル内での停車駅は終点までの間に二つある。一つはアイガーヴァント(アイガーの壁)、もう一つはアイスメーア(氷の海)である。アイガーヴァント駅は、アイガー山の外殻まで穴を開けてそこに展望台を設えた所である。まぁ、すごい事をするものである。ここからの風景はロッククライマーの視点のようで面白い。眼下にグリンデルワルトの町並みが米粒のように見える。展望台ははめ殺し窓がついている為、撮影向きではない。
写真は、アイガーヴァンドの次の駅であるアイスメーア駅の展望台からの写真。ここもご覧の通りはめごろし窓がついており、光の反射と窓の歪曲の関係から写真上部に斑点が浮かび上がっており、写真としては成立していない。だが、アイスメーアの景色はここ以外では見られない。クライマーなら肉眼で見られるのかもしれないが、この景色は基本的には登山電車に乗らないと見えないのである。停車時間は5分である。
ついにヨーロッパ最高峰の駅、ユングフラウヨッホに到着する。海抜3454m。富士山の頂上とさほど変わらない。驚くべきは空気の薄さと気温の低さである。駅の中には「歩くペースを考えて」などという文言の書いた看板があった。確かに薄い。まるで肺に穴が開いたような感覚である。酸素が入ってこないのである。寒さもなかなかで、マイナス2度まで下がる。下界では30度もあろうというのに。
さて、ユングフラウヨッホ(ユングフラウの峰)の展望台は駅からエレベーターに乗っていく。このエレベーターが凄くて、およそ100メートルも上がるのだ。「スフインクス」という名前の展望台に到着。UPした写真はそこからのものである。
↓の地図の矢印の方に向かって撮影したものだ。
時刻は既に午後3時。ユングフラウヨッホ発の最終列車は午後5時40分である。
ここに来られる方は、早朝からの方が良い。ユングフラウヨッホへの登山電車には、グッドモーニングチケットというものがあって、これは朝の始発の登山電車の料金が割引されるというものである。どのくらい安くなるのかというと、160CHFのものが130CHFくらいになる。2700円くらいお得である。朝早くくれば、それだけ長く滞在することができるわけで、お勧めのチケットである。
山の天気は変わりやすい。雲の形は刻一刻を変化していく。蒸発する雲、山の裾野から登ってくる雲。午後になると雲の生成が激しくなり、このような感じになる。ユングフラウヨッホからの展望は素晴らしく、180度くらいのパノラマが全部被写体候補になりうるのだが、残念ながらいかに24mmの広角で撮っても、そのダイナミズムは表現しきれない。人の視野はおよそピントが合わないところまで低めると160度くらいまで「見える」が、そういう視野で見ない限りは、ここの風景は表現ができない。
ユングフラヨッホに行く登山鉄道は信じられない所を通る。それは、大雑把に言えばアイガー、メンヒの山をくり抜いたトンネルの中を走って登るのである。普通に野原のレールを敷くのとはワケが違う。トンネルの入り口が海抜およそ2400メートル。ユングフラウヨッホが約3400メートルなので、およそ1000メートル高いところに行くわけで、しぜんトンネルの勾配は急である。電車は約一時間かけて登るのだが、トンネル内での停車駅は終点までの間に二つある。一つはアイガーヴァント(アイガーの壁)、もう一つはアイスメーア(氷の海)である。アイガーヴァント駅は、アイガー山の外殻まで穴を開けてそこに展望台を設えた所である。まぁ、すごい事をするものである。ここからの風景はロッククライマーの視点のようで面白い。眼下にグリンデルワルトの町並みが米粒のように見える。展望台ははめ殺し窓がついている為、撮影向きではない。
写真は、アイガーヴァンドの次の駅であるアイスメーア駅の展望台からの写真。ここもご覧の通りはめごろし窓がついており、光の反射と窓の歪曲の関係から写真上部に斑点が浮かび上がっており、写真としては成立していない。だが、アイスメーアの景色はここ以外では見られない。クライマーなら肉眼で見られるのかもしれないが、この景色は基本的には登山電車に乗らないと見えないのである。停車時間は5分である。
ついにヨーロッパ最高峰の駅、ユングフラウヨッホに到着する。海抜3454m。富士山の頂上とさほど変わらない。驚くべきは空気の薄さと気温の低さである。駅の中には「歩くペースを考えて」などという文言の書いた看板があった。確かに薄い。まるで肺に穴が開いたような感覚である。酸素が入ってこないのである。寒さもなかなかで、マイナス2度まで下がる。下界では30度もあろうというのに。
さて、ユングフラウヨッホ(ユングフラウの峰)の展望台は駅からエレベーターに乗っていく。このエレベーターが凄くて、およそ100メートルも上がるのだ。「スフインクス」という名前の展望台に到着。UPした写真はそこからのものである。
↓の地図の矢印の方に向かって撮影したものだ。
時刻は既に午後3時。ユングフラウヨッホ発の最終列車は午後5時40分である。
ここに来られる方は、早朝からの方が良い。ユングフラウヨッホへの登山電車には、グッドモーニングチケットというものがあって、これは朝の始発の登山電車の料金が割引されるというものである。どのくらい安くなるのかというと、160CHFのものが130CHFくらいになる。2700円くらいお得である。朝早くくれば、それだけ長く滞在することができるわけで、お勧めのチケットである。
山の天気は変わりやすい。雲の形は刻一刻を変化していく。蒸発する雲、山の裾野から登ってくる雲。午後になると雲の生成が激しくなり、このような感じになる。ユングフラウヨッホからの展望は素晴らしく、180度くらいのパノラマが全部被写体候補になりうるのだが、残念ながらいかに24mmの広角で撮っても、そのダイナミズムは表現しきれない。人の視野はおよそピントが合わないところまで低めると160度くらいまで「見える」が、そういう視野で見ない限りは、ここの風景は表現ができない。