Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

四日目の午後。

2009年09月22日 20時05分11秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L

ただロープウェイに乗り頂上に行き、ただロープーウェイに乗って下山するのでは芸がないし、第一面白くない。そこで、ロープウェイの中継地点であるトロックナーステークから、クラインマッターホルン方面に1時間ほど歩くことにした。写真は終着地点のレストランである。

まだ四日目だが、普段の日常生活では考えられない程、毎日歩いている。一日平均4時間以上は歩きっぱなしである。距離にしてみると、おそらく一日で10~20キロくらいは歩いているだろう。もう四日目なので、足の疲れはピークを超えた。疲れとは、ある一定量を超えると後は楽になるらしい。「もう歩けない」というのはウソで、休みながら歩けば、人間は一日30キロは歩ける。
だが、ここで一つのワナがあった。私は旅行前に荷物を減らすことに拘り、荷物の総重量をリュック込みで8.7キログラムまで抑えたのだが、これが別の問題を生んだ。問題とは、以下のような事柄である。

1:防寒対策がまったくない。
2:日焼け対策もない。
3:登山靴にすらしていない。

である。結論として、1~3の全ては現地で調達すればよいのだが、値段が高いのである。私は結局三つの問題点のうち、2の日焼け対策しか現地調達しなかった。あとの問題は、そのままの装備で押し通したのである。だが、1と3が満たされていないというのは、ハイキングにとっては致命傷になりかねない。事実、防寒対策が整っていれば、前日にUPしたブライトホルン頂上を目指せていたかもしれない。氷河もトレッキングできていたかもしれない。「ちょっともう一回スイスに行ってくる」...なんてことは出来ないという事は知っていたハズなのに、事前準備が甘かった。重量なんてホテル泊まりでレンタカーを使うのだから、そこまで過敏になることはなかったのである。
さて、2の日焼け対策。これは重要である。山登りに日焼け?などと侮ってはいけない。日焼けというのは、主に午前中と午後3時以降にキツくなることが、今回経験的に分かった。太陽が低い位置にある方が、日光の照射面積が大きいのである。影が出来にくい。私は半袖、半ズボンでハイキングをしていたのだが、袖については上着のビニールジャンパーを着れば、直射日光はさけられるので良いのだが、問題は足であった。半ズボンから下、靴下から上の、丁度ふくらはぎ~ひざにかけての場所は、モロに直射日光に晒される。3日間は耐えてきたが、もう真っ赤っかなのである。足の痛みよりも、日焼けの痛みの方が気になり始めたのだ。これは、本当に深刻な問題である。日焼けを馬鹿にしてはいけない。ハイキングは蛇行した道を歩くために、足は満遍なく日光に晒される。午前と午後3時以降は景色も丁度良くなる時間帯なので、撮影中は足などを気遣ってはいないのだが、この時の時間帯の日焼けが一番厳しい。足が日光でチクチクするのが分かるほどなのだ。
 
さすがの私も耐えかねて、お店でひざ上までくる長さの靴下を買ったのだが、その値段の高さにビックリした。なんと3600円!靴下に3600円もするとは!勝った場所も悪かった。見るからに観光客を相手にしている店だったからである。後日、スーパーマーケットにも似たような靴下があるのを発見し、悔しい思いをした。なんとそこでは1800円くらいだったのである。くそ、ボッタくられた。



写真のやや右側に黒い尖った高く小さな山がある。あれがクラインマッターホルンである。クラインとは「小さい」を意味するドイツ語の形容詞。グリンデルワルト地方にある「クライネシャイディック」の「クライネ」も同じ意味だ。語尾変化してクラインではなく、クライネになっている。要するに「小さなマッターホルン」という意味である。確かになんとなくだが、マッターホルンに似ていなくもない。

まぁぶっちゃけニセモノである。だが、そのニセモノから見える風景は絶品である。