Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

またもや閑話

2009年09月14日 11時27分39秒 | スイス旅行記2009年8月
ここでスイスとグリンデルワルトのスーパーマーケットの話を一つ。
ヨーロッパのお店には昼休みと休日がある。昼休みは主に12時~14時。休日は日曜日である。土曜は昼ごろまでの営業という地域もある。これはお土産屋だろうとスーパーだろうとだいたい一緒で、日曜日は営業はしない。つまり土曜日の昼までに食材を買い逃すと、月曜の朝までは手に入らないのである。日曜日は、神が人間に与えたもうた休息日というワケなのだ。
…ところが、グリンデルワルトは別なのである。さすがは観光地だけあって、スーパーだろうが土産屋だろうが日曜日も営業している。いわば神への反逆である。キリスト教のお国であっても、商売の為とあらば働くとは…
さて、グリンデルワルトにはスーパーマーケットが二つ存在する。両方とも駅から数分の所にあるのだが、近い方のローカルスーパーと遠い方のコープである。遠いといってもローカルスーパーから50メートルくらいしか離れていないが。ところがである。二つのスーパーでは商品の値段が違うのである。コープの方が安いのだ。その差はどの位かと言うと、ペットボトルの水の値段でローカルスーパーが110円。コープは87円。その差20数円もある。



スーパーマーケットと言えども決して激安ということではない。日本と殆ど同じ値段になってしまう。卵6個入りのパックが250~350円。ペットボトル350mlの水が87円。これがジュースになると120円。スイス人は日本と同じく食費が結構かかるなぁ、と思うのだが、これにもどうやら落とし穴というかカラクリがあるようだ。
詳しくは調べていないので分からないが、スーパーマケットにはポイント制のカードがあるようで、要するに通ってポイントを貯めれば、何らかの特典が受けられるようである。それが値下げなのか何なのかは分からないが、まずこれが一点。
次に、容量が多いものを買えば安くなるという当然の原理である。350mlのペットボトルを買うよりは、2リットルのペットボトル6本セットとか8本セットを買ったほうが単価は安くなる。350mlの水は87円だが、2リットルの6本セットは320~450円である。単価にして53~75円である。ハムも切り身のパックを買うよりも、上の写真のようにソーセージ状になった筒一本を買うほうが断然お得である。
何が言いたいのかというと、つまり定住者・生活者はこういうものを買うので、安くつくのだが、旅行者は2リットルのボトルを6個とか8個なんて買えない。一箇所の場所に1週間くらい滞在するのであればともかく、また冷蔵庫でもあるのならともかく、それがなければスーパーの安さの恩恵はあまり受けられないのである。スイス人の食材にかかる費用はこうして抑えられているのだろう。



こういうことなので、宿泊施設はホテルよりも賃貸ペンションを推すワケである。なお、スイスにも「消費税」といわれるものがあるが、これは税率が一律ではなく、商品に応じて税率が変化する。
たとえばレストランでの食事。これには消費税率はMAXの7.6%。ホテル宿泊も3つ星以上になると7.6%+クーアタックスという宿泊税?のようなものがかかる。お土産にも7.6%。だが、食料品には(たしか)2.5%ぐらいしかかかっていない。ちなみに登山電車のキップも7.5%。おそらく観光地でない市内を走る路面電車などは3%くらいなのだろう。登山電車は贅沢というワケだ。ヨーロッパにおける消費税の名称は「付加価値税」という。付加される価値によって税率が変わるということなのだろう。消費すれば税が一律取られるというようなわが国の税とは違う。
1990年代のドイツにおける付加価値税は約15%であった。当時の水の料金は1リットルで60円くらい。その頃と今とでは円の強さが違うので、あまり比較にならないが、スイスの物価はたとえ付加価値が7.6%でも高すぎるのではないか?これは観光国ということで、値段を乗っけているのではないか?と疑いたくなるほどである。
ホテルの朝食が1000~1500円くらいする所もあるが、このようなスーパーの価格を見ると、払うのが馬鹿馬鹿しくなってくる。