EF24-105mmF4L
ヨーロッパにはサマータイムというものがある。これは現地の3月の最終日曜日の午前一時~10月の最終日曜日の午前一時までの間、それまでの時間に一時間加えたタイムゾーンを採用するといったものだ。つまりサマータイムの始まりは午前1時~2時までの一時間は消滅し、終わりの午前1時は午前0になり、午前1時が二度やってくるという、我々には馴染みのない何とも複雑なシステムである。しかも、これがヨーロッパ版、アメリカ版、ロシア版などと沢山あるようで、サマータイムの始まりと終わりの日は、地域や国によってまちまちらしい。元々は省エネ対策で導入された制度だが、様々な分野で支障を来たしそうな感じがするので、恩恵よりも弊害の方が大きいのでは?と素人の私には思えてならない。ヨーロッパの日照時間が長いと感じたのは、実は緯度が高いだけでなくて、こういう制度が背景にあったワケで、要するに8月20日現在における午前9時というのは、本当は8時なワケである。それで日の出が遅いと感じた理由も得心がいった。
さて、写真はユングフラウ。ドイツ語表記ではJungfrau。意味は「乙女」もしくは「処女」である。名前の由来は良く分からないが、この山は雲で隠れてしまう事が非常に多く、そのさまが「恥ずかしがって隠れてしまう」ということで、乙女、または処女という名前が付いたのではないかと勝手に想像している。この日の処女は、非常に大胆(笑)で、まったく雲に隠れていない。やはりユングフラウは早朝か午後2時以降に限る。光の加減がいい時間帯はそのどちらかであるからだ。しかし午後には恥ずかしがって雲に隠れてしまうので、山だけを撮るなら午前中が最も良い。しかし午前中の早い時間だと、ご覧の通り草原の地面の色が黒くつぶれてしまう。なかなか「らしい」写真は撮らせてもらえない。
EF135mmF2L
ハイキングをし始めて30分した頃に、ようやく太陽光がこの周辺に当たり始めた。
牛が多くいるので、ちょっと135mmで狙ってみた。こいつは今になってみれば迂闊な露出で撮ったものである。F6.3に設定して撮ったために、被写界深度がやや深く、背景の山が想像とくらべてボケなくなってしまったからだ。折角ボケに強い135mmの強さがちっとも生きていない。F3.2くらいにしておけば良かったと反省するが、時すでに遅し・・・。もうやり直しは効かないのである。
EF24-105mmF4L
あたかも用意されたかのようなこの池。水面に反射するユングフラウを入れて撮ってくれと言わんばかりのこの池は、夢を壊すようで申し訳ないが、実は用意された池である。すなわち人工の池なのだ。私は過去にスイスに二度来たことがある。一度目は20数年前、二回目は10年ほど前である。その時にはこんな池は存在しなかった。池のまわりには石が敷き詰められているが、おそらくこうしないと、人工の池であるが故に水が枯れてしまうのだろう。私はこの池が最初に目に入った時に、「それはあんまりではないですか」とつぶやいてしまった。自然の自然たるところがスイスの真価であったものを、人工で池を作ってしまうとは・・・。たしかに綺麗な場所にはなったが、それは「ここで写真を狙ってください」または「ここで休憩を取ってください」という配慮が伺われる。いや、穿った見方をすれば、「金儲けしてまっせ」という声が聞こえてきそうだ。
「スイスよ、それはあんまりじゃないですか」
ヨーロッパにはサマータイムというものがある。これは現地の3月の最終日曜日の午前一時~10月の最終日曜日の午前一時までの間、それまでの時間に一時間加えたタイムゾーンを採用するといったものだ。つまりサマータイムの始まりは午前1時~2時までの一時間は消滅し、終わりの午前1時は午前0になり、午前1時が二度やってくるという、我々には馴染みのない何とも複雑なシステムである。しかも、これがヨーロッパ版、アメリカ版、ロシア版などと沢山あるようで、サマータイムの始まりと終わりの日は、地域や国によってまちまちらしい。元々は省エネ対策で導入された制度だが、様々な分野で支障を来たしそうな感じがするので、恩恵よりも弊害の方が大きいのでは?と素人の私には思えてならない。ヨーロッパの日照時間が長いと感じたのは、実は緯度が高いだけでなくて、こういう制度が背景にあったワケで、要するに8月20日現在における午前9時というのは、本当は8時なワケである。それで日の出が遅いと感じた理由も得心がいった。
さて、写真はユングフラウ。ドイツ語表記ではJungfrau。意味は「乙女」もしくは「処女」である。名前の由来は良く分からないが、この山は雲で隠れてしまう事が非常に多く、そのさまが「恥ずかしがって隠れてしまう」ということで、乙女、または処女という名前が付いたのではないかと勝手に想像している。この日の処女は、非常に大胆(笑)で、まったく雲に隠れていない。やはりユングフラウは早朝か午後2時以降に限る。光の加減がいい時間帯はそのどちらかであるからだ。しかし午後には恥ずかしがって雲に隠れてしまうので、山だけを撮るなら午前中が最も良い。しかし午前中の早い時間だと、ご覧の通り草原の地面の色が黒くつぶれてしまう。なかなか「らしい」写真は撮らせてもらえない。
EF135mmF2L
ハイキングをし始めて30分した頃に、ようやく太陽光がこの周辺に当たり始めた。
牛が多くいるので、ちょっと135mmで狙ってみた。こいつは今になってみれば迂闊な露出で撮ったものである。F6.3に設定して撮ったために、被写界深度がやや深く、背景の山が想像とくらべてボケなくなってしまったからだ。折角ボケに強い135mmの強さがちっとも生きていない。F3.2くらいにしておけば良かったと反省するが、時すでに遅し・・・。もうやり直しは効かないのである。
EF24-105mmF4L
あたかも用意されたかのようなこの池。水面に反射するユングフラウを入れて撮ってくれと言わんばかりのこの池は、夢を壊すようで申し訳ないが、実は用意された池である。すなわち人工の池なのだ。私は過去にスイスに二度来たことがある。一度目は20数年前、二回目は10年ほど前である。その時にはこんな池は存在しなかった。池のまわりには石が敷き詰められているが、おそらくこうしないと、人工の池であるが故に水が枯れてしまうのだろう。私はこの池が最初に目に入った時に、「それはあんまりではないですか」とつぶやいてしまった。自然の自然たるところがスイスの真価であったものを、人工で池を作ってしまうとは・・・。たしかに綺麗な場所にはなったが、それは「ここで写真を狙ってください」または「ここで休憩を取ってください」という配慮が伺われる。いや、穿った見方をすれば、「金儲けしてまっせ」という声が聞こえてきそうだ。
「スイスよ、それはあんまりじゃないですか」