Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

一日目のおわり。

2009年09月09日 02時44分31秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L
山の写真が続いたので少し閑話を。
スイス、グリンデルワルト地方の駐車場事情を少しばかり。グリンデルワルトの大抵のホテルは駐車場が完備である。よってお金を払って駐車場に停める必要はない。だが、もしもホテルあるいは宿泊施設が駅から遠くにある場合、歩いて駅までは行けないので、車を駅の近くに駐車する必要がある。



この地図でも分かるとおり、名所は赤の四角で囲んである地名の場所だ。全ての乗り物が駅から出ているワケではない。ロープーウェイ、ゴンドラなどもあって、それらは駅から10~15分ほど歩いた場所にあったりする。ただし電車網が発達しているので、それらの乗り物のある場所は、駅から20分以上離れた場所には基本的にはない。そういった意味では、スイスではレンタカーはそう思った以上の活躍はしないのである。しかも車の場合は、駐車場に車を停めて、料金を支払わなければならない。
さて駐車料金だが、これは場所によって値段が違う。駅前は高い、郊外は安い。これは全世界共通だろう。写真のパーキングは郊外のもの。システムは前払いである。1時間=1CHF。つまり91円。3時間で3CHF。7時間で7CHF、12時間で12CHF。MAXの駐車時間は12時間まで。朝7:00~夕方の19:00までである。それ以外の時間は、(調べていないので確実ではないが)無料で停められるのだろう。これが駅前になると、1.5~2倍くらいになると思っておけばよろしい。
さて、ここのシステムが前払いと書いたが、これは本当に回収側に良くできている。旅行者にとっては前払いはまことに困るシステムなのだ。たとえば朝の9時に駐車場に車を停めて、ロープウェイに乗ってとある山の山頂に出掛けるとしよう。さて、あなたは何時間分のチケットを前払いしますか?.....そう、絶対に多めに払うことになるのだ。3時間のチケットなど恐くて払えないだろう。現地について、「おおキレイだ。ちょっと長くいよう」と思っても、3時間のチケットを買ったら、3時間以降は違反キップを切られる可能性が頭の中にちらついて、降りてくるハメになるからだ。まったく車が高くつく国である。後払いは禁止なのである。パーキングメーターにシッカリとそう明記されている。ちなみにこの機械、お釣りはでてこない。3時間停めたければキッチリ3CHFを投入すること。5CHF入れると、5CHF分の駐車時間のチケットが発行されてしまう。勿論お札は受け付けていない。



EF135mmF2L
さて皆様。お世辞にもこの豪華とはいえない料理。レストランで注文したものだが、はたしていくらするかお分かりだろうか? 卵がけゴハン・リゾット風のものに豚肉の薄切り肉が数枚のって、普通のソースがかかったこの料理。

正解は約3000円。高い!馬鹿高い!だが、スイスのレストランでは大体がこんな値段である。安くて2400円。ちなみにグリンデルワルドにはないが、スイスにあるマクドナルドの「バリューセット」の金額は、1000円~1100円である。この国で安く済ませたいならば、絶対にレストランにだけは入ってはいけない。ペンションを借りて自炊するべきである。これはなにも観光地プライスというだけではない。観光地でなくてもやはり2400円程度は取られるのだ。
初日から思いがけない先制パンチを喰らった形である。航空券をケチって捻出した金は、あっという間に飛んでしまうだろう。

ユングフラウヨッホ2

2009年09月08日 00時51分18秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L
展望台からみたメンヒ。山の写真は面白い。天候が一様ではないし、太陽も傾いてくれば日が当たる場所も変わる。午後3時にもなれば東側が順光になるので、クッキリと写る。午前・午後・夏・冬とそれぞれ顔が変わる。それに雲が彩られることになる。この様に、さまざまに変化する要因があり、山の風景は飽きが来ないのだ。
ただ防寒対策だけはシッカリとしておく必要がある。私はTシャツと半ズボンの上にビニール製のジャンパーを着ただけでここにやって来た。いくら晴れているからといっても、屋外にいられる時間はせいぜい20~30分。それを過ぎたら、一旦建物の中に入って10分ほど休憩して暖めないと外にでるのが辛い。



まるでベッドのシーツのような質感を思わせる雪である。

ユングフラウヨッホ1

2009年09月07日 01時27分30秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L
ユングフラヨッホに行く登山鉄道は信じられない所を通る。それは、大雑把に言えばアイガー、メンヒの山をくり抜いたトンネルの中を走って登るのである。普通に野原のレールを敷くのとはワケが違う。トンネルの入り口が海抜およそ2400メートル。ユングフラウヨッホが約3400メートルなので、およそ1000メートル高いところに行くわけで、しぜんトンネルの勾配は急である。電車は約一時間かけて登るのだが、トンネル内での停車駅は終点までの間に二つある。一つはアイガーヴァント(アイガーの壁)、もう一つはアイスメーア(氷の海)である。アイガーヴァント駅は、アイガー山の外殻まで穴を開けてそこに展望台を設えた所である。まぁ、すごい事をするものである。ここからの風景はロッククライマーの視点のようで面白い。眼下にグリンデルワルトの町並みが米粒のように見える。展望台ははめ殺し窓がついている為、撮影向きではない。
写真は、アイガーヴァンドの次の駅であるアイスメーア駅の展望台からの写真。ここもご覧の通りはめごろし窓がついており、光の反射と窓の歪曲の関係から写真上部に斑点が浮かび上がっており、写真としては成立していない。だが、アイスメーアの景色はここ以外では見られない。クライマーなら肉眼で見られるのかもしれないが、この景色は基本的には登山電車に乗らないと見えないのである。停車時間は5分である。



ついにヨーロッパ最高峰の駅、ユングフラウヨッホに到着する。海抜3454m。富士山の頂上とさほど変わらない。驚くべきは空気の薄さと気温の低さである。駅の中には「歩くペースを考えて」などという文言の書いた看板があった。確かに薄い。まるで肺に穴が開いたような感覚である。酸素が入ってこないのである。寒さもなかなかで、マイナス2度まで下がる。下界では30度もあろうというのに。
さて、ユングフラウヨッホ(ユングフラウの峰)の展望台は駅からエレベーターに乗っていく。このエレベーターが凄くて、およそ100メートルも上がるのだ。「スフインクス」という名前の展望台に到着。UPした写真はそこからのものである。
↓の地図の矢印の方に向かって撮影したものだ。



時刻は既に午後3時。ユングフラウヨッホ発の最終列車は午後5時40分である。
ここに来られる方は、早朝からの方が良い。ユングフラウヨッホへの登山電車には、グッドモーニングチケットというものがあって、これは朝の始発の登山電車の料金が割引されるというものである。どのくらい安くなるのかというと、160CHFのものが130CHFくらいになる。2700円くらいお得である。朝早くくれば、それだけ長く滞在することができるわけで、お勧めのチケットである。



山の天気は変わりやすい。雲の形は刻一刻を変化していく。蒸発する雲、山の裾野から登ってくる雲。午後になると雲の生成が激しくなり、このような感じになる。ユングフラウヨッホからの展望は素晴らしく、180度くらいのパノラマが全部被写体候補になりうるのだが、残念ながらいかに24mmの広角で撮っても、そのダイナミズムは表現しきれない。人の視野はおよそピントが合わないところまで低めると160度くらいまで「見える」が、そういう視野で見ない限りは、ここの風景は表現ができない。

まだ初日(8月19日)

2009年09月06日 01時27分48秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L
飛行機内で一夜明けているので、18日が初日で19日は二日目にあたるのだが、スイス着からを一日と数えるというルールに勝手に変えることにする。

写真はクライネシャイディック駅から撮影したもの。時刻は既に午後2時。時系列が前後するが、グリンデルワルトに到着したのが正午頃。それからホテルを確保した後にここへやってきた。ではまずホテルの確保から。
グリンデルワルドのツアリストインフォメーションは日本人が対応していて、日本語OKの場所である。必然日本人が多く来訪するわけだが(本来は逆。日本人が多いから日本人対応のインフォメーションがある、が正しい)、12時半で昼休みに入りクローズする(2時か3時まで)。私がこのインフォメーションに入ったのが12時をかなり回ってからである。8月19日のグリンデルワルトはなにやらお祭りがあるらしく、ホテルは殆ど一杯で、140スイスフラン以下のシングルルームはないとの事。ちなみに1スイスフランは91円。(2009年8月現在) よってこのシングルは約12700円もするのである。さすがにこんな高いところは泊まれないが、それ以下のホテルはないとの事。
だが、ここでその言葉を信用してはいけない。インフォメーションはあくまでインフォメーションのリストにあるホテルだけである。全部が網羅されているわけではない。日本人オペレーターがやっている所であればなおさらである。それに私は事前に日本でインターネットで調べてきているので、シングルであれば90スイスフラン(以下CHF)(8200円)くらいのシングルのあるホテルを知っている。そこで、自分で直接ホテルに足を運び、決めることにした。
実はスイスは、一人旅でホテルを使うのは高くつく。それは行く前から分かっていたことである。二人以上なら、もっと安い宿の手配が可能なのだ。それは「賃貸ペンション」を借りることである。ただそれを予約するには最低二人からという制約があり、したがって今回はそれを利用できない。ちなみにペンションの契約は一週間単位になるので、スイスを転々と移動する方にはお勧めできないが、なによりも一泊の代金が安い。一人65CHF(約6000円)が相場である。そしてキッチンがついているのが大きい。これは後にも書くことになるが、スイスではレストランが馬鹿げたほど高く、自炊しないと金がすぐ飛んでいく。ホテルよりもペンションを薦める理由はそこにある。スーパーで材料を買って、自炊すれば滞在費は格段に抑えられるというワケだ。これは日本からインターネットでも予約ができるので、行かれる方は挑戦されると良いだろう。

さて、その選択肢を選ぶことができない私は、安ホテルを探すことになる。ドミトリー、いわゆる相部屋がグリンデルワルドにも存在し、そしてそれが安いことは私も知っていたが(約3500円前後)、そういうところは部屋に貴重品はおけないし、なにしろ5人も6人もつめこまれる部屋なので、寝るだけにしてもシンドイ。結局、駅から5分くらいあるたところにある「ホテル、ユングフラウロッジ」という所に決めた。ここは朝食つき、シャワーつきの部屋で、一泊85CHF。(約7800円)
部屋の大きさはビジネスホテル並だが、前述の通り寝るだけの宿なのでヨシである。

こうして宿を確保し終わったのが、午後1時頃である。それから昼食もとらずに速攻で登山電車に乗って、クライネシディックに到着したのが2時である。

写真の山はユングフラウ。ベルナーオーバーラントで一番高い山である。



クライネシャイディックから、登山電車を乗り換えて、いよいよヨーロッパ最高峰の駅であるユングフラウヨッホ駅に出発することになる。驚くべきはその登山電車のキップの高さである。グリンデルワルト~クライネシャイディックまでの往復の切符は53CHF(約4800円)だが、グリンデルワルト~ユングフラウヨッホまでの往復キップは162CHF(約14700円)もするのだ。宿代なんてナンボのもんじゃい!、と、言わんばかりである。実際こういう事がモロモロあるので、スイスの旅行は高くつくことになるわけである。スイスパスという割引パスもあることにはあるが、これがまた高く、4日で3万、8日で5万といったようにシャレにならない。しかもスイスパスは、一般の電車についてはフリーになるが、登山電車の場合は50%オフとか、25%オフとかにしかならず、万能ではない。私みたいにレンタカーを借りた者にとっては、ほとんど恩恵のないパスである。
実は、4日以上ここに滞在する人にとっては非常に魅力的なパスがあるのだが、それの存在については、また後にブログで書くことになるのでひとまずはパスの話はここで終わる。
とにかく、クライネシャイディック~ユングフラウヨッホまでのキップが高い。1万円もするからには何十回も登れない。故に天気が良い日でなければ払えぬが、1日目はご覧の通りの晴れである。1時半にグリンデルワルトから電車に乗ると、最高峰のユングフラウヨッホに到着するのは3時。所要時間が1時間半かかり、現地で過ごす時間も少なくなるが、いつまた晴れるか分からないのが山の天気である。
「ちょっとスイスに行って来る」と国内旅行と同じような事にはいかないので、キップが高かろうと、条件がよければ登るしかないのである。重要なのはケチるところはケチり、ケチってはいけないところは大胆に・・・である。



EF135mmF2L
ついにスイスで初135mmの撮影です。写真はベルナーオーバラント3山の一つであるメンヒ。ブログの画質ではわからないが、このレンズの解像力は明らかに高い。これを見ると、もうズームレンズはカス過ぎて使えない、と思ってしまう程のすばらしい一品である。

さすがに8月後半の真夏だけあって、雪の量が少ない。私は10年程前と、20年ほど前にこの同じ地に来たことがあるのだが、氷河の雪の残り具合が明らかに少ないように見えた。まぁその時は6月だったという事もあるが、温暖化の影響は無視できないだろう。
この地には是非冬にも来たいものである。山は雪を湛えているからこそ美しいと言われるのも最もである。

次回はいよいよ、ユングフラウヨッホの写真をUPします。

初日の巻

2009年09月03日 10時01分29秒 | スイス旅行記2009年8月
行き先はグリンデルワルト。地図で印がついている場所である。
チューリヒからの行き方は二通り、右から回るか左から回るかである。地図上の橙色の線が高速道路。右回りはZug(ツーク)Luzern(ルツェルン)を経由していくコース。左回りはBern(ベルン)を経由するコース。距離的には右回りの方が近いのだが、所要時間はたぶん両者とも変わらない。というのは、私は右回りをしたのだが、これが非常にややこしかった。Zug手前で高速が切れ、Luzern手前でも切れ、さらに途中から一般道で行かなければならず面倒この上なかった。



グリンデルワルトに正午に到着。グリンデルワルト(Grindelwald)は地図の左側の場所にあります。
この地方のアルプスの山々は富士山よりも高い山がゴロゴロある。アイガー:3975m。ユングフラウ:4158m。メンヒ:4107m。これがいわゆる「オーバーラント三山」と言われる山である。グリンデルワルトは、登山電車が発達しており、最高峰でユングフラウヨッホ(jungfraujoch)の3454mまで電車で上ることができる。これはヨーロッパの中で一番海抜の高い駅である。




早速、登山電車に乗り、クライネシャイディックを経由して、ユングフラウヨッホまで行くことになる。この写真の風景は、クライネシャイディック(kleinescheidegg)(写真中央の駅)からグリンデリワルト方面を望んだもの。
ここは中継地点に過ぎない。次回はクライネシャイディックからの景色とユングフラウヨッホの写真をUPします。

旅行前準備とプラン

2009年09月03日 00時59分05秒 | スイス旅行記2009年8月
EF24-105mmF4L

航空会社は「タイ国際航空」
タイのバンコクを経由してスイスのチューリヒに向かうチケットである。
直行便のチケットは18万円くらいするのでやめた。本当は14万円くらいのもあるのだが、それは3週間以上前くらいから手配しておかないと手に入らないチケットである。しかしこのタイ航空も悪くない。なぜならまず値段が安い。つぎに現地到着時間が魅力的だからである。
直行便チケットは、成田を8月18日の午前11時くらいに出発し、現地には18日の午後5時ごろ到着するのが殆どである。所要時間は約13時間。時差が7時間あるので、現地に到着してもまだ18日なのだが、午後5時ではその後に活動のしようがない。空港の近くで一泊するしかない。ではタイ航空はといえばどうだろう?このチケットは成田を18日の午後4時55分に出発し、現地には19日の午前7時35分に到着する。乗り継ぎの待ち時間を含めると、所要時間は約21時間。21時間はたしかに苦痛ではあるが、どうせ直行便だろうが乗り継ぎ便であろうが、本格的に活動するのは19日からであるのだから、大差はない。だが、値段が格段に安い。この場合、往復で8万5千円である。
だが、航空運賃というものは、チケット代だけで終わらないものである。燃油サーチャージ、その他を含めるといくらになるのか?

チケット代金           85000
航空保険料・燃油サーチャージ   20140
スイス出入国税          3620
成田空港施設使用料        2000
手配旅行に係わる取扱料金     4200

しめて11万4960円である。ちなみに18万の航空券であれば、21万くらいにはなってしまう計算である。なかなか旅行も安くはならないものだが、しかしタイ航空は比較的安いのは事実である。

次に、レンタカーである。13日間で7万9千円。これに保険に入ったり税金取られたりして、ナンボか高くなる。まぁトータルで11万くらいになるとみてよかろう。ほとんど航空券と変わらない値段である。ちなみにレンタカーは一番安い「ミニ」を選んでこの値段である。スイスのレンタカーは高い。ちなみにスイスでは高速道路を走るときに「ビニエット」というステッカーを買わなければならないが、レンタカーの場合はこれが常備されていて、レンタルの値段に含まれているので、その点は安心である。

この時点で既に22万円である。EOS5DMARK-IIの本体価格にもうすこしで届く値段である。今回は一人旅なのだが、一人旅にレンタカーは高くつく。

写真はオーストリア上空もので。雲海から山脈が頭を出しているものである。



コイツが今回の相棒のシトロエンの軽。真っ赤なボデーのマニュアル車である。


帰国しました

2009年09月01日 22時30分05秒 | スイス旅行記2009年8月
無事本日帰国いたしました。
只今、写真整理を行っている最中ですので、旅行記については明日以降にでもポツポツと公開していこうと思います。写真と共に、これからスイスに行こうという人にも役に立つような情報やチョッとしたコツなども交えて書いていきます。
帰国直後なので、今日のところはこのあたりで・・・。

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