怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

エチオピア人のラザニア

2016年02月13日 | ひとびと
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ここで長く親しくしているエチオピア人男性宅に招かれ、彼が作ったラザニアをごちそうになった。

エチオピアはイタリアの植民地だったこともあるから、彼はこのような料理が好きなのかしら。
いや、すでにドイツ在住20年近いから、欧州料理は何だって大丈夫なのだろう。夫人はドイツ人、二人のティーンエイジャーの子供たちはよくしつけられていて、学業や家事に熱心だ。

「アフリカ人たちのあの態度が嫌です」
と難民についての話題になったとき、彼は言った。
彼だって、そのアフリカで生まれ育ったのだから、彼らの習慣をよく知っているはずではないか。
知っているから、その嫌な面が嫌いなのだろうな。約束の時間に数時間遅れてきたり、一つのことを長く続けられなかったりする彼ら。自分の本質の部分にあるものを他人に見せ付けられてそれを嫌悪する感覚は私にも理解できる。

安定した家庭と経済力をドイツで手に入れた彼だ。
「近いうちに是非日本に行ってみたい」
すでに数年前から聴いている発言だけれど、彼の家や家族を観察して、本当に行きたいことがやっとわかった。
では、本格的にアドバイスしてあげよう!さあ、どこを勧めたらいいかしら。





Mieleの掃除機

2016年02月12日 | いろいろ
掃除機の具合が悪いので、ほうきで床を這うようにして掃除するようになって数週間が過ぎた。
板床部分は楽勝だが、私の掃除範囲のほとんどがじゅうたん敷きだ。
疲労はなはだしく、ついに根を上げた。
日本から持参した貴重な「円」を握り締め、銀行で両替した。
100ユーロ以下で掃除機を買う!と義母に両替したユーロ札をひらひらさせながら宣言した。

当然のことながら、義母は大反対。
途中から義父もなだれ込み、掃除機議論となった。
なぜか、終盤には買う方向に話がまとまった。
「あの掃除機は1999年に約50ユーロで買ったものだからそろそろ買い替えもいいだろう」
という義父の一言。

店頭でもひと悶着だった。
私は紙パックを使わないサイクロン式のを欲しかったが、義母はそれをみるなり「まあ!何て醜い!」を連発した。掃除機にまで美観を求めるのかい!
店員を呼んで、義母の気に入った数種を私に解説させていたが、私は聴く気にもならずむくれていた。
結局、義両親たちが選んだぞ!

どっしりとしたドイツ掃除機、再び・・・。後部座席に鎮座させて持ち帰った。
 
早速開けて、試してみたのは義両親たち。私専用なんですけどぉ?
いや「これは家の備品だから」ということで、お金を出したのは義両親。
値段は私の予算の倍だった。
ま、いいか。同居人生はいいことと嫌なことが同時に進行するのはすでに知っている私さ!











ピザトーストを進化させる

2016年02月11日 | 何カテゴリーにしようかぁ
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朝食にピザトーストがお気に入りの夫。少し前に彼はトマトソースを塗らないものを混ぜて欲しい、と要求した。トマトソースが無いピザトーストはピザトーストじゃあないな、と思いながらも、快く承諾した。

私がいそいそと用意していると、脇から義母がいつものように口出しをしてきた。
「野菜を載せる前にバターかマーガリンを塗った方がいい」
「チーズは野菜の下におくのではなく、野菜の上にした方がいいのではないか」
私の言うこと、やることに必ず意見したがる性格を熟知している私だ。勢いで反論しても仕方がないので「次回ね」と答えておいた。
トマトソースでなく、バターを塗るって、そりゃ、きっとドイツ風ピザトーストかなっ!
チーズを上にしたら、野菜が柔らかくなる前にチーズが焦げてしまうじゃあないかっ!
頭の中で考えながら黙って作業したものだ。

さて、翌日の朝。
夫に義母が言った二つの妙な提案を話して、一緒に笑おうとしたら「チーズは上にしてください」と言ったので愕然となった。それはすでに私にはピザトーストと呼べない。

野菜トーストだなっ!

チーズの下のパプリカは火がとおっていないようだが、夫には関係ないようだった。
より重要なのは、とろけたチーズで野菜がパンと固定され、手で持って食べているうちに落ちてしまわないことらしい。
こうして、それぞれの家庭で独特の料理が発達していくのだろう。
自分のためにピザトーストを焼くときは、トマトソースを塗り、その上にチーズを載せ、さらにその上に野菜を置くぞっ!

追記。
夫は朝食に食パン8枚分の野菜トーストを平らげる。
写真は一人分なんだ。





一年に一度なら食べられる

2016年02月10日 | ひとびと
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私の嫌いな献立の一つ。見た目がまるで〇ロみたいなんだ。
 
粉を捏ねて細長くして切る。今回は全粒粉を混ぜたので色が濃い。多めの油で炒める。
 
牛乳と卵を混ぜた液を流し込み、煮込む。火がとおると、この液がゲ〇みたいに見えるんだ。

梨のシロップ漬け、イチゴを添えて食べる。もちろん、これらは塩の味ではなく、甘い。
で、これは昼食。おやつではない。
梨もイチゴも自家製で、栽培時や保存に農薬や化学肥料・化学的な保存料を使っていない。それを考えると怖ろしく贅沢な食卓のはずだ。
努力で黙って食べる私。
年に一度程度しか食べないから、大丈夫。
一年に一度しか食べない不味い献立は、他にも数種あるよなぁ。いやいや、これも人生・・・

カーニバルのパレード

2016年02月09日 | 近隣の人たち
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この時期、ドイツのあちこちでカーニバルのパレードがある。
私はウチの集落のものしか見たことがない。他の街も、農耕用トラクターで山車を引くのだろうか?
車から大音量の音楽を流しながら行進するのを眺めるだけのパレードだ。私にとって特に面白いとも思えないのだけれど、この時期の観にいかなくてはならないものとなってしまった。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  


もも肉は嫌い

2016年02月08日 | 
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こちらに住んでから初めての骨付きもも肉焼き。

義母はこうした料理を知らないのだと思っていた。こんがりとした焼き色がおいしそうだ。

この日は夫も含めた四人なのに、なぜか三本しか焼かなかった。皆高齢になってきて一人一本を食べきることができないと予想したのか。

私も用心して、夫のを半分分けてもらうことにした。
子供の頃、ときどき庭でバーベキューをしたのを思い出した。なぜか普段は料理など全く興味を持たない父がもも肉を嬉しそうに焼いていた。そのもも肉は中まで火がとおっていないことが多く、それを気持ち悪いと感じた私は全く食欲が無かったものだ。食べない私に不満だった父。骨付き鶏もも肉のこうした嫌な思い出。あの頃の生焼け肉より、義母のオーブン焼きのこれはずっとおいしかった。

途中で、義母が席を立ったとき、夫は私に言った。
「私はこの肉料理が子供の頃から大嫌いです」
いったい、夫はこの肉料理にどんな思い出があるのだろうか!
あまりの偶然ににっこり笑ってしまった私。似たもの同士が惹かれあうものだ、とつくづく感心した昼食時だった。






難民仲間

2016年02月06日 | 何カテゴリーにしようかぁ
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身分証明カードの更新のために入国管理局へ行った。
結婚後の数年は何度も訪れたここだ。その頃とは違う光景を目の当たりにし、ドイツの今を感じた。
 
明らかに旅行者ではない風の大荷物が役所のあちこちに置かれていた。
そう、難民たちがここにやってきているのだろう。ドイツの普通の生活では見られない物資の置き方だ。
難民も、婚姻でここに住んでいる先進国から来た私も同じ役所の同じ窓口で手続きをするんだ。
彼らも私も外国人。
すでに私は二度も「あなたは難民ですか」と尋ねられているものね。悪気の無い口調だったのが救いだ。
役所の待合室は改修工事中だった。
職人たちが交わしている会話はドイツ語以外のどこかの言葉。見た目は東洋人でもアフリカ人でもない、一見欧州人風だ。ときどきドイツ語になるのは、ドイツ人がいるのか、あるいは複数の外国人がいて、共通語としてドイツ語を使っていたのかもしれない。

私もなんだか難民気分になってきた~。
いや、更新手続きは二枚の書類へのサイン、両手の人差し指の指紋登録、手数料60ユーロの支払いだけだった。予約した時間ぴったりに入室して、10分ほどで終了したものね。うふふ、難民じゃあない私。








なぜこんな落し物が・・・

2016年02月03日 | ひとびと
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この街で見かける汚いシーンをたくさん掲載してきた。こちらの生活に慣れてきて、ある意味快適な部分も多いことに気付いた昨今、ドイツの悪いところを掲げるのは心苦しい・・・でもないんだ・・・。日本の皆さんに自分たちの環境が不自然なくらい衛生的なのを知ってもらいたい。
実家生活で喘息に苦しんでいた10年ほど前のある日、医者に行くために道を歩いていた。おじさんが道路わきの小さい雑草が生えている数十メートルに薬剤を添付していた。
私はこうした化学物質にかなり弱く、もう、そのシーンを見ただけで呼吸が困難になりそうだった。
あの程度の雑草を駆除する必要があるのだろうか。そうだとしても、薬剤を使うより引き抜くほうが環境によろしいとは思わないのだろうか。いや、経済面が優先されていて、薬剤を使うように指示されていたのかも知れない。
ここは犬の糞が堂々、歩道に残されている。犬のフンも病気の原因になるだろうけれど、私には化学物質と比較するとまだ安全なんだ!

さて、先日見かけた落し物・・・いや、これはすでにゴミ。

うっかり落としてしまったのはわかる。拾って利用するのも、その性質上、衛生面ですでにかなり問題があるから使いたくないのはわかる。

でも、拾って捨てるだの持ち帰るのが適切だとは思わないのかしら。
わたしもドイツ化が進んで、何でも道端に放置するようになるかもしれない。


来客歓迎

2016年02月02日 | 交友関係
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ドイツ人の家はどこもきちんと整理整頓ができているイメージがある。
例外など、どこにでもあるのでその例外家庭を見ても、驚くことはなかった。

これは調理中ではない。収納場所ががないのか、しまう気力がないのか。
あまりきちんとしていない家は、来客を厭わない傾向がある。きれいにしている人の中には他人の侵入で汚れることを嫌うのか、ほとんど招かれないことも気付いた。
写真の台所所有者の彼女は衛生観念がテキトーで、彼女の淹れたコーヒーも、そのカップも怪しいんだけれど、なにせ事前の約束なしで突撃訪問を歓迎してくれる。ドイツ人には珍しいとされている。
アジア地域からの移住者は口々に「私の母国では約束無しで訪問していいんです」と言う。
また、ドイツ人にも昔は約束無し訪問が可能だったことを聞いている。インターネットどころか、電話さえなかった時代が人類史上ほとんどだものね。

私などはごちゃごちゃな部屋を見せるのが恥ずかしくて人を招くのが億劫なほうだ。
現在の生活状況では義両親の許可、市街地と離れているので訪問者の行き帰りの配慮などの点で面倒になり、ほとんどわたしを訪れてくれる人がいない。
将来的には、台所を写真のように乱雑を常にすると、千客万来風になってくれるかな、あははは。




絵画の才能

2016年02月01日 | ひとびと
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シリア人難民のAさんは我々の集まりにときどき自分が描いたものを持ってくる。単純に他人に見せたいのだろう。たくさんの作品を観ているうちに、魅力のあるものばかりであることに気付いた。

稚拙だけれど、上手い。
 
普通のシリア人なのでもちろんイスラム教徒だ。彼らもこうした自由な発想で描くことができるのだろうか、と思う無知な私。
 
月はイスラムのシンボルとしてよく使われるかな。
 
ここで売れればいいな、と勝手に思っている。何かここで稼げることができるようにならなくてはならないAさん。
 
優しい語り口と周囲に気を遣う態度。彼の独特な雰囲気で周囲のみんなは彼をゲイと思っているのだけれど「クルド人女性と結婚したい」という発言もしているらしい。

なんだかもやもやだけれど、彼がここで充実した人生を送っていけることをを願っている。

追記
彼の最新作。タイトルは「シリア」・・・うーん・・・!!