雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

押尾コータロー

2006-06-16 | 音楽
 押尾コータローのCDを聴いた。
『BOLERO!/Be HAPPY LIVE』というタイトルのライブ盤だ。日本屈指のアコースティックギタリスト、その凄まじいまでの才能と確かなテクニックが、余すところなくこのアルバムには収録されている。
 押尾コータロー、たった一人、楽器もアコースティックギターのみ。それが全く飽きずに聴けるのは、ただただ驚愕の連発であるからだ。まず絶対につっ込むところは
「おいおい、ホントにギター一本かよ!」だろう。ホント聴いてもらえば一番解かるのだが、様々な音色がまさに突拍子もなく紡ぎ出されてゆく。
「なぁんだ、じゃあクラッシックギターみたいなもん?」
 いやいや、確かに初っ端はクラッシックのボレロなんだけど、クラッッシックじゃあない。
 何かって?押尾コータローだ。
 オリジナルの他、『戦場のメリークリスマス』や『見上げてごらん夜空の星を』なども演奏されているのだが、もう、アレンジがどうのこうのではなく、『押尾コータロー』なのだ。それが冒頭で述べた、凄まじいまでの才能と確かなテクニックなのである。
 ただ巧いだけの奴なら、世の中わんさといる。しかし、アコースティックギター一本のみで、こんなにまで自分を表現し、また他の追随を許さないのは押尾コータローくらいであろう。
 このCDにはオマケとしてライブの模様を収めたDVDも付いている。軽快に凄技をやってのけている彼を観れば、私のこの熱狂ぶりも理解していただけると思う。
 いやホント、ただただ圧巻され、そしてそれに伴う確実な感動をもたらしてくれる一枚である。
コメント (5)
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