雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

冬至

2006-12-22 | 思い出
今日は冬至なので、柚子湯にしてみた。

ウチの浴槽はすこぶる狭いので、小振りな柚子二つで充分である。
「ポチャン!ボチャン…」と湯船に投げ入れると
「プアッ~」っと甘ったるさを抜いた柚子ならではの柑橘の香りがほとばしった。

ゆっくりと湯船に浸かり「ふーっ…」と一息つき、目を閉じ「柚子湯なんて、何年振りかなぁ」などと記憶を辿ってみるうちに、「ふっ」と子供の頃を思い出した。


小学生の頃、よく通った近所の銭湯。
毎年、キチンと冬至には柚子湯だったなぁ…だいだい色のミカンの網ネットに大ぶりな柚子を沢山入れてブカブカと浮かしてあったなぁ…そいつを友達とグチョグチョに潰して、ハイになって遊んでたら、見知らぬオッサンにこっぴどく叱られたっけ…そういえばあの銭湯、協和温泉だっけ?温泉とは名ばかりのただの湯沸かし風呂だったけれども…同級生の祖父母が経営していて、時折、その同級生が番台に座ってたんだよなぁ…中学んなってからは、「今度オレにも座らせろよ!」とか、よく無茶を云ったもんだよなぁ…

今でもまだ、あるのかな?協和温泉?

明日、ちょっとそっち方面に用があるので久し振りに前を通ってみようかな。
もし、まだ営業していたなら、ひとっ風呂浴びたいもんだ。
そして、もし、同級生が番台に座っていたりなどしたら、
「オレにも座らせろよ!」
って、云ってやる。

ふふっ…なんだか、柚子の香りが、くすぐったくなってきたなぁ。
コメント (2)
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