雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

基準

2008-07-17 | 雑記
私「おい、私の汗拭きタオルだがな、なんだかとても臭いんだよ」

妻「あら、それはあなたの汗なのだし、しょうがないですわ」

私「いや、汗臭さとは違うのだ。そう、例えて言うなら小学校の時に机の横にかけたまま忘れていた雑巾のような・・・」

妻「あぁ、そういえば、この前そのタオルで床を拭きましたわ。忘れてました」

私「こら、これは私の汗拭きタオルであるぞ!」

妻「まぁ、それはすいませんねぇ。それにしても、あなたが『臭い』と思うなんて、よっぽど臭いんでございましょうねぇ、オホホホホ・・・」

私「なんだ!その『臭い』の基準は!」

妻「あら、あなた。怒りどころがズレてますわよ」



 結局そのタオル、廃棄しようと思ったらハイター(漬け置き洗剤)で匂いを取り除かれ、また使わされている。
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ビター・ブラッド/雫井 脩介

2008-07-17 | 小説
 意外にありそうでなかった?たぶん・・・どっかにある、かな?

 父子刑事のお話。

 だが、やたら親子の関係を強調したり、やたら熱い血縁物語とかはなく、むしろ一癖も二癖もあるオヤジからなるべく距離をとろうとする息子。その距離のとりかたも、よくある熱血っぽく昔の因果にとらわれているワケではなく、いや、あることはあるのだが、それよりも現実問題として、たしかにこんなオヤジとはなるべく離れて歩きたいな・・・と、思わせる、かなり恥ずかしいオヤジなのである。それがとても笑える。

 ストーリー展開的には、とくにどうのこうのということはないけれど、このオヤジのなんとも言えんキャラと、それを冷ややかに見つめる息子というディティールがすこぶる面白い。

 なんとなく、『クローズド・ノート』『犯人に告ぐ』などの映画化で味をしめた作者が「次は連ドラ」とか狙って(東野圭吾か)そうな気がするのは、穿った私の見かたであろうか?

 テレ朝の水曜とか木曜とかの夜の刑事ドラマにぴったり、そんなカンジの作品でした。
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