【日本一のラーメン激戦区札幌で大行列】【来月創業22周年の金字塔】味噌ラーメンの銘店「麺屋 彩未@豊平区美園」すみれのDNAを受け継ぎ、進化させたお店☆
【ラーメンエピローグ】
今や北海道を代表するラーメン店となった札幌の「すみれ」と「純連(じゅんれん)」。
そのルーツは、現経営者たちの母親・村中明子さんが昭和39年に開いた中の島の「純連(“すみれ”と読む)」に始まる。昭和57年に一時閉店となり、翌年移転して「純連(じゅんれん)」として営業を再開しました。
その後昭和62年に長男の教愛さんが澄川に「純連(じゅんれん)」がオープンしたのを契機に明子さんが経営していた本店は閉店となりました(後に新琴似に「駅(えき)」をオープンしたが閉店)。
一方、遅れること2年、平成元年に創業地である中の島に、三男の伸宣さんが「すみれ」をオープン。
【「麺屋 彩未」】
北海道のガイドブックに度々登場する、「麺屋 彩未(さいみ)」の奥雅彦さんは、札幌「すみれ」のご出身。
奥さんは、「すみれ」で食べたラーメンに衝撃を受けて、弟子入りを志願。
奥さんが27歳の時に、ちょうど「すみれ」が1994年に新規オープンする新横浜ラーメン博物館に出店が決まり、弟子入り。
5ヶ月間、店主伸宣さんの元で本店で修業、その後、行列90分から120分待ちの新横浜ラーメン博物館店の立ち上げに携わったそうです。
新横浜にはオープンから1年間、その後、すみれ本店に戻り、トータルで7年間修業。弟弟子さんが増えたところで、独立を決意。
2000年11月3日に、豊平区美園に、「麺屋 彩未」を創業。
店名の「彩未」はお二人の愛する娘さんのお名前から取ったそうです。
そして「彩未」は「すみれ」の暖簾分け第一号店。(すみれの暖簾分けは、その他に、「大島」、「郷」、「八乃木」、「三ん寅」)
奥さんが作るラーメンは、どこか人情味があって、ほっとする味わい。
札幌に来たら、必ず訪れたい銘店の一つです。
創業から22年を経過して、「彩未」で修行されたお弟子さんも独立。
「彩未」はすみれの伝統を受け継いで、暖簾分けをしています。「札幌麺屋 美椿(みつば)」、「麺屋おざわ」、「麺屋はる吉」、「麺屋玄」、など魅力的な新店が日本全国に誕生しています。ロッキーもこれらの「彩未」暖簾分けのお店も食べ歩きしてみたいですね。
奥さんは、以前、インタービューに答えて
「支店を出すことは考えておりません。場所が変われば、水も変わる。火力も変わる。今ここで出している味が出せるとは限らない。」
「もちろん今の味が100%だとは思っていません。美味しいと評判の店には食べに行って、これはヤバいと思ったら、自分の味を見直す、その繰り返しです」
奥さん、素晴らしい向上心ですね、感服しました。
札幌には、こういった向上心の優れたラーメン職人さんが沢山おられて、札幌市内だけで1000軒を超えるラーメン店が、常にしのぎを削っている、「日本一のラーメン激戦区」とは、そういう事だと思いました。
【ラーメン】
今回はカミさんを「らーめん虎」と「麺屋 彩未」にご案内するツアコン役。
虎で健さんの美味しいラーメンをいただいて、次に向かうは奥さんのラーメン。
事前の調査で、この日は日曜日、通常午後3時半でオーダーストップですが、日曜日は早朝から並んでるので、その分オープン時間も前倒し。その関係で終了時間も早くなる見通し。
午後2時にはお店に到着したかったのですが、諸般の事情で午後2時15分に到着。
店頭は相変わらずの大行列、45人ぐらいの大行列です。こちらは第3駐車場まで完備、警備員さんもいて、駐車するのも安心です。
46番目に接続、並んでる最終にメニューが前から回ってきて、程なくして、店員さんがオーダーを聞きにきます。
以前から変わらぬルーティーン。
カミさんは虎の時と同様、違う種類が食べたいとのことで、味噌と醤油を二人で食べ比べすることにしました。
そうそうちょっと変わったのが、お店に入って、右側は以前は待ち席でしたが、そのスペースがテーブル席に変更になっておりました。その関係で回転がさらに良くなったようです。
厨房の奥さんにご挨拶して、カウンター席に夫婦で着席。
厨房からは奥さんが中華鍋を振るサウンドと、美味しいラーメンの匂いが、食欲を刺激します。
醤油ラーメン、味噌ラーメンの順に着丼。
いやあ、このビジュアル、いつ見てもたまらんね!
醤油は優しい味わい、味噌は3年前に食べた時よりも、微妙に味が変化、同じビジュアルで、旨味が増したように感じました。味噌は3種類の白味噌をブレンド。
味噌は、オンザ豚肩チャーシュー〜おろし立ての高知の黄金「おろし生姜」を味噌のスープに溶かすと、味変、パンチが効いて、なまら美味い!
ドンブリも個性的で、このまあるい曲線が、女神のヒップみたいで、幸せ!w
カミさんも有機丸大豆醤油を使った上品な醤油と、白味噌の味噌を美味しそうに食べ比べしておりました。次回は塩も良いかな♪
これだけの人気行列店を仕切るのは、いろんなご努力があると存じますが、これからも札幌らーめん好きを幸せにして下さい、奥さん、ご馳走様でした。