「本当の人気行列店は1年にしてならず、市川のら~麺 あけどや」
ご紹介するラーメン店は、千葉県市川市で3周年を迎えた「ら~麺あけどや」です。
店主の夏目さんは、千葉県・八千代台の老舗味噌ラーメン店「パンケ」で店長を任され、また船橋の胡麻らーめん「拉麺 阿修羅」の2号店だった「阿修羅 颯@市川(閉店)」でも店長を任されたラーメン職人として経験豊富な方。
颯は2010年にオープンして3周年を迎えることが出来ずに閉店。その場所を居抜きで買い取り創業したのが、「あけどや」になります。店名の由来は店主の可愛いお嬢さんがつけたそうです。
2013年6月15日(土、大安)に新しい男性の店長を迎えて順風満帆でスタートした「あけどや」。でもスタートして間も無く店長が急に辞めてしまいました。夏目さんは暫くメニューを絞って、ワンオペでの孤独な営業。日々切磋琢磨しながら、製麺所も変更して、めでたく1周年を迎えました。1周年はお客さんに感謝して、500円のワンコインラーメンを提供。この辺りから月替りの限定ラーメンが評判になりました。続く2周年では京都の「麺屋 棣鄂(ていがく)」のサンダー麺を使用した赤だしの味噌ラーメンを提供。出汁に、タレに、トッピングに随所に夏目イズムを垣間見ることが出来ました。
そして今回の3周年では、6月18日、19日に「塩そばPREMIUM(1,000円)」を各日30食限定で提供。
塩ダレには沖縄粟国の塩、長崎の浜御塩藻塩、ヒマラヤ岩塩と、海と山の塩を合わせておりまして、そこにホタテ、昆布の旨みを加えているそうです。そしてスープには、鶏ガラ、モミジ、丸鶏、長崎産アゴ煮干し、島根県の鯛煮干し、干し貝柱、干し椎茸、羅臼昆布、香味野菜も使っているという事です。
麺は京都の「麺屋 棣鄂(ていがく)」の国産小麦を使った細ストレート麺。
その他トッピングも凝っていて、チャーシューにはなんと幻のブランド豚「TOKYO X(トウキョウエックス)」を低温調理したもの、千葉県のブランド鶏の「錦爽鷄」をほぐしたものも入っております。
さらには熊本産の有頭車海老、北海道産の殻つきホタテも豪華に。
どうしてここまでするか?それは律儀で真面目な夏目店主、お客さんへの「感謝の心」が採算度外視のサービスをしてくれたんだと思います。今回は土曜日、日曜日ということで沢山の常連のお客さんが開店前から並びました。
「あけどや」は3年間、一度もメジャーなテレビ番組で取り上げられた事がありません。でも3年かけて、常連さんと共に、夏目店主は「あけどや」を千葉県有数の人気行列店にしましたね。夏目店主の更なる飛躍を心より祈念しております。