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交通インフラ競争激化、旅行需要も増加 格安航空に経済再生の期待(フジサンケイビジネスアイ)

2012-01-09 | 時事・社会・経済

今年は上り竜のように、いろんな景気浮揚に繋がる策を講じて行くべきですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120108-00000008-fsi-bus_all

日本航空と全日本空輸が出資する格安航空会社(LCC)3社が今春以降、相次いで国内で就航する。サービスの徹底したスリム化とインターネットを利用した直販などで低価格運賃を実現し、海外で成功した“価格破壊”のビジネスモデルを導入。交通インフラ間の競争激化や旅行需要の拡大を通じ、日本経済の閉塞感を打ち破る契機となる期待も膨らむ。

【表で見る】日本で就航するLCC(格安航空会社)

 ◆ネット直販を徹底

 「いろいろな業界、国から人材を募集し、航空業界にとらわれないイノベーション(経営革新)を取り入れる」。昨年12月21日、東京都内で開かれた全日空系「ピーチ・アビエーション」のメディア向け説明会。井上慎一CEO(最高経営責任者)は、LCC未開の日本で成功する決意をこう表現した。

 LCCが世界の空の旅を変えたのは、既存の大手航空会社ではありえない低価格の運賃だ。ピーチは関西-新千歳、福岡線の新規就航路線の記念価格として、一部座席で片道運賃を250円に設定。関西-福岡線の航空券は、今月5日の発売直後からホームページにアクセスが集中し、夜までつながりにくい状態が続いた。

 日航系の「ジェットスター・ジャパン」は、同一商品であれば他社の最も安い価格まで値引きする大手家電量販店などでおなじみの「最低価格保証」を導入する。同じルートでジェットスターより安い他社運賃をコールセンターに申告した場合、その運賃から10%割引く。ジェットスターグループのブキャナンCEOは「他社の価格を教えてもらうことで、より早く他社の戦略を知ることもできる」と余裕顔だ。

 全日空系「エアアジア・ジャパン」の岩片和行CEOも「チケットはウェブサイトによる販売が中心。流通コストを小さくして直接販売のメリットを消費者に還元する」と話し、今後発表する運賃に自信を見せる。

 ◆サービスをスリム化

 価格破壊により、大手2社としては「帰省や単身赴任で飛行機を利用したことのない人」(井上CEO)など、新規需要の開拓を期待する。また、「LCCに積極的に関与することで、新しい乗客を海外LCCに奪われないようにする」(航空関係者)狙いもある。

 とはいえ、低価格運賃を実現するには、大手航空会社の経営モデルとの離別が不可欠。経費節減策は徹底し、「机や椅子など備品はもらい物か、アウトレットで購入」(ピーチの井上氏)、「航空機への乗降時に前後のドアを使用して乗り降りを効率化するほか、セルフサービス・チェックイン設備を導入する」(ジェットスターの鈴木みゆき社長)など、世界一高い物価の日本での低運賃実現に各社が四苦八苦する。

 エアアジア・ジャパンの岩片氏は全日空からの転出だが、経営の手本にするのは「エアアジア(マレーシア)」。チケットの事前予約期間を長くして割引率を大きくし、空席率を徹底的に減らす手法は「搭乗率7割弱で利益が出る」(航空会社幹部)大手航空会社と対照的だ。ピーチ同様、客室乗務員には異業種からの人材も採用し、大手航空会社の色に染まらない新たなカラーを身につける。

 ■旅行・鉄道、危機感バネに迎撃

 日系LCCの門出が順風満帆とは言い切れない。参入に危機感を強める旅行業界や鉄道などの交通機関が、迎え撃つ準備を進める。

 旅行会社のエイチ・アイ・エス(HIS)は、今年1月からの「初夢フェア」で30万人分の特別割引商品を用意した。昨年10月に洪水被害を受けたタイの観光支援を目的に、成田-バンコク往復航空券を2012年にちなみ、400人限定で2012円で販売するのが目玉だ。LCCは旅行会社を通さず、旅客が直接チケット購入するのが主流となる見込み。HISとしては、LCC時代も「格安旅行」の代名詞を守り抜きたい考えだ。

 JTBの田川博己社長も「LCCの参入で座席総量が増える。どの航空会社が運航しようと『JTBを利用したい』と思ってもらえたらいい」と、危機をバネに新たな商品開発へ意欲を燃やす。

 JR東日本の清野智社長は「安売り競争になれば質が悪くなる。飛行機にはない売り方を勉強しながら対策を練る」と強調。駅からの宿泊、観光地を組み合わせた旅行プランなどで質の高さを追求する。

 日本のLCC勢にとっては、国内ですでに運航している韓国のLCCも強敵だ。チェジュ航空は、関空-韓国・仁川線の機内で、おにぎりとソフトドリンクを提供する。機内食を有料とするLCCが多い中では珍しい。エアプサンも関空-釜山線の増便、ティーウェイ航空も関空-仁川線の開設を計画する。

 日系LCC3社はアジア路線に乗り出すことを明らかにしており、海外旅行で人気の高い韓国、台湾などアジア路線での競争が過熱することは確実だ。

 ただ、競争激化で各国からの訪日客が大幅に増えることが予想される。LCCの世界の航空市場のシェアは2~3割とみられるが、日本のLCC利用客はわずか数%と伸びしろは大きい。参入を起爆剤に、国内だけでなく海外からのヒトの流れが活発化すれば、日本経済全体を底上げする可能性を秘めている。(鈴木正行)


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