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熊本ラーメンの真髄【文化ラーメン@JR肥後大津駅】平成時代の流行とは真逆にあった、昭和の心の文化ラーメンレポ⭐︎必読⭐︎

2016-12-14 | ラーメンレポ(その他エリア)

熊本ラーメンの真髄【文化ラーメン@JR肥後大津駅】

 

今回は熊本地震で被災した地域のレポと、本場・熊本ラーメンの勉強が大きな2大ミッションでした。

さて熊本ラーメンとは、特徴は九州のラーメンですので豚骨を使いますが、博多とは違い、鶏ガラも混ぜて、スープは「呼び戻し」ではなくて使いきりの為に臭みが少ないのが特徴。またチップ状にした揚げニンニクや、マー油(ニンニクの焦がし油)、フライドガーリック等を入れるのも特徴で、比較的マイルドなスープに仕上げています。

熊本ラーメンの老舗有名店は、「松葉軒(1954年創業)」、「こむらさき(1954年創業)」、「こだいこ(1954年創業)」、「桂花(1955年創業)」、「味千」、「黒亭(1957年創業)」、など。

 

今回は地元在住の山田さんの案内で、熊本ラーメンツアーをスタート。

まず訪れたのが、JR肥後大津駅近くにある、「文化ラーメン」。

ここはまずその佇まいに驚きました。

超路地裏系、軽自動車1台分ぐらいの細い路地を入ったところに、立派な暖簾で「文化ラーメン」、お店の奥が駐車場になっていて、駐車して店内へ。すると階段を2段ぐらい降りたフロアがお店。中はカウンター5席、テーブル16席、座敷席が1卓。奥が土間のような昔ながらの厨房で、古いけど掃除が行き届いていて、黒電話がまた渋い。羽釜がやはりスープ炊きにはここではマストアイテムなのですね。おそらく代替わりしたであろう、旦那さんと奥様の二人三脚での営業。穏やかで優しい感じのお二人の姿に暫し癒されました。先ほどの狭い路地から曇りガラスの窓を伝わり、明るい日差しが店内に降り注いでいます。なんという神々しい明かり。昭和の雰囲気、かつて私たちが昭和の時代には持っていて、平成になり、都会暮らし、鍵とセキュリティと監視カメラのマンション暮らし、他人との接触を拒む、現代人が、失った何か大切なものがこのお店の中には厳然と存在しています。豊かに舗装されていない道、豊かに塗装されていない外壁、ベニヤ板で出来た店内の装飾、でも外見は貧しくても、心の中が豊かだったあの頃、「文化ラーメン、550円」が気になって注文。

お待たせしました、と言って差し出された「文化ラーメン」。

見た目は無骨な印象。決してオシャレではない。そう東京の有名店、テレビに出てくるようなスタイリッシュな感じは全くない。

そう言えば、熊本ラーメンの特徴の焙煎ニンニクチップや、黒いマー油もかかってはいない。

ネギの切り方も不揃い、キクラゲも不揃い。麺をリフトアップ。加水多めのモチモチの麺。

スープを一口。身体の中に稲妻が走る。全く臭みのない豚骨におそらく鶏ガラも混ぜたスープ。そこにニンニクも溶けている。スープをグイグイと飲ませる優しい力強さに感動。麺も美味い。このスープと麺の一体感は熟練の技。山田さんがボソッと、「お味噌汁みたいな豚骨スープでしょう」

と言った。私はその意味が凄く共感できた。毎日でも食べたくなるラーメンがこの文化ラーメンです。身体の中に染み込むラーメンに感動。お会計時にグリーンガムをもらいました。ラーメン屋さんで焼肉屋さんみたいにガムをくれるのも面白いけど、それだけ実は隠し味にニンニクが入っている証拠。なんかもったいなくてお土産に持って帰った(笑)


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