会期:2024年11月30日(土)〜2025年2月2日(日)、10:00~18:00、月曜休館
会場:渋谷区立松濤美術館
普段、道端で見かけるような草花や雑草。実は本物と見紛うほどに精巧に彫られた木彫作品です。須田悦弘(1969~)は独学で木彫の技術を磨き、 朴 の木で様々な植物の彫刻を制作してきました。須田によって生み出される植物は全て実物大で、それらを思いがけない場所にさりげなく設置することで空間と作品が一体となり、独自の世界をつくりあげています。
本展は、東京都内の美術館では25年ぶりとなる須田悦弘の個展です。今回、須田の初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う補作の作品等をご覧いただくとともに、本展のための新作も公開します。~松濤美術館HPより
渋谷の松濤美術館で以前から鑑賞したいと思っていた『須田悦弘展』を見に出かけた。(会期2月2日まで)
渋谷駅から歩くと結構あるというので、渋谷から井の頭線に乗り換えて一駅、神泉まで。
駅で地図を見ていたら、近くにお住いと思しき年配の女性が親切に声をかけて下さり地図には示されていないけれど、わかりやすい道順を教えてくださった。おかげですんなり到着できた。ありがたいこと!
須田悦弘氏の作品と名前は以前からTVなどで見て知っていたが、これまで実際にその作品を目にしたことがなく、いつか見たいと思っていた。
それが今回は都内で見られるというので、連れ合いと勇んで出かけたのだ。
館内に入る前の案内板の片隅からひょっこり生えているように見える草が最初に出会う作品、そしてその隣にあるガラスケースの中には一輪の桔梗が咲いている。
美しいなあ~、これが木彫~!と驚きつつも美術館の中に入る。
館内は結構な人数の鑑賞者の姿があり、人気のほどがわかるというもの。
展示図を見ながら、思いがけないところにも展示されている作品を宝探しをするように館内を巡る。
床の上にさりげなく置かれたチューリップ。
壁面から伸びた茎から咲く花のたおやかな姿。
あれっ?!ひょっとして・・・よくよく近付いて眺めると、そこにあるのはドクダミ。
美術館の中に、雑草!・・・いや、これも作品
楽しかった、須田悦弘の世界を堪能しました!
そしてまた、会場の建築家・白井晟一の設計による渋谷区立松濤美術館も素晴らしい空間で、この会場でこの展覧会を見ることができて幸せだった。