武蔵野市民文化会館 小ホールでコロンビアからやってきたラテン・バンド『シマロン』を聴いた。
コロンビア音楽を聴くのは初めて~!!
彼らが演奏するのは、コロンビア東部のオリノコ川流域平原地方の音楽『ホローポ』である。
プログラムノートによれば
「ホローポとは、アメリカ先住民、アフリカ系の人々、そしてスペイン・アンダルシア地方の音楽的ルーツが融合した、驚異的な器楽名人芸、メリハリの効いた旋律、力強いリズムを兼ね備えた音楽だ」
とある。
そして始まるコンサート~♪
一曲目の「シマロネアンド:cimarroneando」を聴いた時、一番初めに浮かんだのは
「これって、ん~、フュージョン?!」。
なんというか、もっとダイレクトに音、リズムが飛び込んでくるのかと思っていたので(思い込み、とも言う
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)ちょっと肩透かしされた感じ。
どうも、1曲目で彼らも緊張していたのかも・・・というのは、2曲目以降はずっと調子が上がって乗ってきた感じだったので。
この日は語学学校の友人たちと私と連れ合いと4人連れで聴いていたのだが、そのうちの一人はコロンビアでアルパ(ハープ)を学んだアルピスタ(ハープ奏者)だったので、彼女が
「ハープがメインなのに、コロンビアでは本当はこの3~4倍の音量でハープが聴こえるのに、全然聴こえない!!」
と、実際にはどうであるか、という話をしてくれた。
この公演、PAを使用してのものだったが、音がなんだか団子になって、それが塊りになってしまった感は否めず、それは残念だった。
アルパとクアトロなどの弦楽器が音域的にかぶるので、ミキシング技師がもう少しきちんと音をチェックしてくれていたら、アルパがこれほど埋もれることはなかったのではなかろうか。
というのは、CDを購入して帰宅して聴いたのだが、ライブとスタジオ録音とでは違う、ということを差し引いても各楽器の音の分離が美しく聴きやすかったのだ。
しかし、そういう不満は残ったものの、楽しい公演だった。
打楽器系、特にマラカスの出す音の多様さ、リズムの多彩さには拍手喝采!
くだんのアルピスタの彼女が教えてくれたのだが、あちらでは、もうほんとに小さい頃からみんなが、それこそ小学校でマラカスを必ず手にして演奏するのだとか。
なるほどね~、と深く納得。
公演後、メンバーによるサイン会。
来日メンバー
アナ・ベイド(ヴォーカル)
カルロス・ロハス(ハープ、コーラス)
オリベル・オイカタ(クアトロ、パーカッション、コーラス、ダンス)
デイネル・オイカタ(バンドーラ、ティプレ、コーラス)
イバン・バッカ(ベース、コーラス)
ウィレイネル・ロドリゲス(パーカッション、ダンス)
ハロルド・ノボア(パーカッション、ダンス)