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2016年/フランス,ポーランド/115分
原題:LES INNOCENTES
監督:アンヌ・フォンテーヌ
出演:ルー・ドゥ・ラージュ(マチルド)、アガタ・ブゼク(シスター・マリア)、アガタ・クレシャ(マザー・オレスカ)、バンサン・マケーニュ(サミュエル)、ヨアンナ・クーリグ
ストーリー:1945年12月、ポーランド。赤十字で医療活動に従事するフランス人女性医師マチルドのもとに、ひとりの修道女が助けを求めに来る。彼女に連れられて修道院を訪れたマチルドは、ソ連兵の暴行によって妊娠した7人の修道女たちが、信仰と現実の間で苦しんでいる姿を目の当たりにする。マチルドは修道女たちを救うため激務の間を縫って修道院に通うようになり、孤立した修道女たちの唯一の希望となっていく。~映画.comより
この作品を観てからほぼ1ヵ月経ってしまっているのだが、これを観たことは残しておこうと思った。
1945年のポーランドで何が起こったのか。第二次世界大戦直後の彼の国で歴史の波に翻弄され、混乱する世界が登場人物一人一人の目を通して描かれる。
その時にはそれが最善だと、それぞれが思い込み行動していたのだが、果たしてその後帰国したマチルドはどうなったたのだろう、同僚の医師サミュエルの立場は、また、この後共産主義の中に呑み込まれていったポーランドにおいて修道院、しかも女子修道院というものが果たして存在を許されたのかどうか、そして修道女たちは・・・etc.etc.
観る側にここで起こったことは起こったこととして突きつけ、そしてどうなっていくのだろう、と投げかけてくる。
一緒に行った友人と、観終わった後、重くなった心を抱えながら、しかし佳品だったねと言いながら帰った。