ヴァイオリン日記

オーストラリア・メルボルンでヴァイオリン弾きをしてます。日常生活で感じたこと、経験した事、きままに更新しています。

音程

2010年10月06日 | 演奏について
最近、調弦の仕方を探り中。

従来のAを基準にしての5度調整だと、ギターと合わない!

平均律楽器(1オクターブを均等な周波数で12等分した音律楽器)との合わせはやはりチューナー必須か?!


そこで、基準のピッチをどうするか。

日本の調整は442が一般的だが、ここオーストラリアでは、もうちょい低い。

個人的には楽器にすごい負担がかかるようなので、あまり高いピッチにはしたくない、が、少しあがると音の響きも派手になる。。



ヴァイオリニストは、記憶と感覚によって音程を作り出していますが、

それを教える作業も大変。

毎日、「高い、低い、もうちょい高く!!違う!」の繰り返し。

学生達はその記憶と感覚がまだまだなので、わからないのですが、

純正律的な音のとり方が身についていきます。

そして、そんな地獄のような長い年月を経て、平均律楽器との室内楽をしようものなら、

平均律楽器の音程の悪さになんじゃこりゃ~。??

合わない。

そこまで考えていくと、精神的に音楽を楽しめない。

あまり、考えすぎはよくないが、

室内楽をするにあたっては、縦の線と横の線のバランスがまた大変なのです。

音程、一生のなぞ。