この曲を初めて弾いたのは、ヴァイオリンを始めて2年目頃だった。
夏の暑い台所、母が料理をしている傍、蚊取り線香をたいてる横で練習した記憶がある。(昭和。。)
そして蚊取り線香をつい足で蹴っ飛ばし→(決してわざとではない!)
その跡が今でも実家のフローリングに残っている。
そしてこの曲の作曲家の故郷ドヴォルザークのチェコに留学して、
20年以上たった今も、その美しさに心震える。
世の中、たくさん心奪われるものがあるけれども、
果たしてどのくらいのものが色褪せずにその美しさを保っていられるだろう。
多くの変化は、それを感じる人の心変わりかもしれない。
演奏家は同じ曲を何度も何度も繰り返し練習し、何十年も演奏し続けるけど、
その曲を心の底から理解し、その美しさを感じてないとそれを表現できない。
パールマンとヨーヨーマと小澤先生のこの演奏は本当に心にしみるいい演奏だと思う。