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【イベント】アルチンボルド展@ 国立西洋美術館(東京台東区上野公園)

2017-08-13 | イベント
引き続いて展覧会ネタです。
現在上野公園 国立西洋美術館で開催されている“アルチンボルド展”へ出向きました。(実は、前回紹介の大ラジカセ展とハシゴ致しました。)
アルチンボルド…。
普通の人の反応は大抵 誰!それ!?
と、なります。各有自分もそうでした。
ですが...。

この何とも奇妙な肖像画を観たことがある方は多いと思います。
野菜や花など自然のモチーフを用いて顔が描かれている強烈なこの絵。いわゆる自分の好きなだまし絵的な技法で描かれた一連の作品。
日本で初めての回顧展というので楽しみにしておりました。


世界遺産に認定された国立西洋美術館。過去の記憶ではムンク展依頼の再訪かも。


入場してすぐにあるのが今回の目玉企画“アルチンボルドメーカー”あなたもアルチンボルドの絵になれる!と、言う触れ込みで唯一の撮影スポットだけあって長い行列が出来ておりました。
リアルタイムで写された自分の顔がアルチンボルド風の肖像画に変換されて一緒に2ショット写真が撮れるとのコーナー。


行列に躊躇して自分は参加しませんでしたが、横から覗いた感じはこんな感じ。
なかなか面白い企画だと思いました。
※注意!!混んでいたので自分たちは後回しにしてしまいましたが企画展示室を出て登りのエスカレーターを登ってしまうとここへは戻れません。ただし半券を見せれば再入場可能でした。


自画像 プラハ国立美術館蔵 ©2017 National Gallery in Prague

ジュゼッペ・アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。
自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家でした。そんな「アルチンボルド」の名は何よりも、果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画の数々によって広く記憶されています。奇想と知、驚異と論理とが分かちがたく交錯するそれらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも、大きな刺激を与えました。
 (公式ページより引用)

以下は代表的な彼の作品です。

春 1563 マドリード、王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館蔵 © Museo de la Real Academia de Bellas Artes de San Fernando. Madrid

夏 1572 デンヴァー美術館蔵 ©Denver Art Museum Collection: Funds from Helen Dill bequest, 1961.56 Photo courtesy of the Denver Art Museum

 1566 ウィーン美術史美術館蔵 ©KHM-Museumsverband

 1563 ウィーン美術史美術館蔵 ©KHM-Museumsverband

上下絵(画像をクリック)公式ページにリンクしています。
以上の©作品画像はこちらより転載させて頂きました。)

【会場風景】





(動画はインターネットミュージアムより)

【オリジナルグッズ】

かりんとう 定番のお菓子グッズ。オリジナルパッケージで、「春」蜂蜜ジンジャー味「夏」5種類の野菜MIX だそうです。

フェイスパックとアートソックス

リフティングイメージ

フラワーキャンディー
そして今回散財したのが…。

コンセプトブック(¥800)公式カタログは高くて購入出来ませんでしたがこちらは主要な内容は網羅されていますのでオススメ。
クリアファイル2種 (¥378)

さて、本展の感想
100点あまり紹介されている展示作品の中でアルチンボルド自信の作品は、実はそんなに多くはありません。
目録一覧を数えてみましたが27点ほどでした。(連作も一点ずつ数えて)
代表的な彼の作品「大気」と「火」もお弟子さんが描いたものではないか?と疑問視されており目録にも作者の部分に“ジュセッッペ・アルチンボルド(?)”とわざわざ記載されています。
では残りの70点あまりの作品はなに?と、思われるでしょうが彼には、宮廷画家としての地位と名誉があってたくさんのお弟子さんや崇敬者がいたそうなんです。
そんな彼の作風に魅せられ同様な作品を描かれている画家たちの作品だそうです。
また彼が少なからずその作風に影響を受けたと伝わるレオナルド・ダヴインチの作品も紹介されていたり見ごたえは十分です。
世界各国の美術館に点在する彼の一連の代表作をこうして一同に介する回顧展は、今後まず実現しないだけに貴重な展覧会だと思います。必見!!

お盆休み真っ只中でしたが激コミと言うほどではありませんでした。
ですが、やはり週末午後だとそれなりに混むようですのでやはり午前中が狙い目です。
会期は、9月24日まで。


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