毎年恒例となった「発掘された日本列島」今年も超歴メンバーと拝観して参りました。
平成7年度から毎年開催されている同展。特に本年は、20周年記念として「日本発掘」と称し、日本を代表する発掘調査成果を実物展示すると言うので意気盛んで見学して参りました。
通年ですと、展示会場はエントランスから日本橋を渡り、エスカレーターを1階降りた企画展示スペースで開催されているのですが、本年は日本橋を渡った突き当りに第一会場として、展示スペースが設けてあり全国でもビッグ級の遺物の数々が展示されておりました。
合掌土偶(国宝)縄文後期(約3600年頃)風張1遺跡(青森県八戸市)出土
まず今回の目玉展示が会場入口すぐに展示されておりました。
これを見たさに訪れる考古学ファンも多かったはず。
網目紋様内に、赤色の顔料が残っていることから製作当時は、赤色に塗られていたようです。
人頭形土製品(重文)縄文前期後半(約5500年前)南羽鳥中岫第1遺跡(千葉県成田市)出土
まさに縄文人のデスマスクの様です。
板状土偶(三内丸山遺跡)大量の板状土偶が出土されていることから土偶を用いた祭祀が頻繁に行われていたと推測されています。
深鉢(焼町土器 重文)縄文中期(約4500年前)道訓前遺跡(群馬県渋川市)出土
人体の一部を表現している様なこの特徴のある紋様は、上州焼町にしか見られないそうです。
深鉢(火焔土器)縄文中期(約5000年前)野首遺跡(新潟県十日町市)出土
縄文土器と言えば「火炎」まさに、その形状は芸術作品です。
特徴的な装飾が施されているので、自分は祭祀などに用いた祭器と思っていたのですが土器の内側には、焦げ跡がついているものが多数あって、しっかり煮炊きされていた様です。
人面付土器 弥生中期(約2200年前)泉坂下遺跡ほか(茨城県常陸大宮市)出土
遺骸をいったん土に埋め骨にしてからこの土器に入れ埋め戻すと言った葬法に用いられていた様です。
今城塚古墳(大阪府高槻市)
今城塚古墳は、埴輪列で有名となりました。埴輪達を並べることに寄って当時の行われていた儀式を表現し被葬者の栄華の象徴として古墳に飾られていた様です。
(参考:暮れから新年にかけての京都・奈良 備忘録PART2)
六区袈裟襷文銅鐸(近畿式)国立博物館蔵 高さ82センチもある銅鐸
家屋文銅鏡 奈良県佐味田宝塚古墳で、出土したこの銅鏡は「4連の家屋」が描かれており、他では類を見ないとても珍しいものだそうです。
鹿角製列点文装身具 縄文早期(約7000年前)東名遺跡(佐賀県佐賀市)出土
鹿の角の破片に一ミリ程の細かな穴で、幾何学文様を構成しています。
国内では、他に類例がないほど造形深いものだそうです。貴重なのは未完成なものが併せて出土されていて、製作過程などを見ることが出来る興味深い遺物だそうです。
特別史跡キトラ古墳 実物大の石室を再現展示していました。
いつもの企画展示スペースには第2会場として、昨年の最新発掘された遺物が展示されていました。
土偶 縄文後期~晩期(約3500年~3000年前)長竹遺跡(埼玉県加須市)出土
特徴的なミミズク土偶です。祭りに使われていたものと思われます。
人面付土器・土偶 縄文後期(約3500年前)畠中遺跡(岩手県山田町)出土
縄文後期の捨て場から多量な土器などと共に出土されたそうです。
今年は、最新情報の展示が例年に比べ少なく後半はパネル展示だけでしたが、貴重な国宝の合掌土偶が見られて貴重な拝観となりました。
東京での会期は、既に終了していますが、9月27日からは大阪府堺市博物館で。順次 長野、福岡で開催されるようです。
「発掘された日本列島2014」展開催のお知らせ 文化庁HPより
参考記事:
・発掘された日本列島2013
・発掘された日本列島2012
・発掘された日本列島2009
・発掘された日本列島2007
・発掘された日本列島2006
平成7年度から毎年開催されている同展。特に本年は、20周年記念として「日本発掘」と称し、日本を代表する発掘調査成果を実物展示すると言うので意気盛んで見学して参りました。
通年ですと、展示会場はエントランスから日本橋を渡り、エスカレーターを1階降りた企画展示スペースで開催されているのですが、本年は日本橋を渡った突き当りに第一会場として、展示スペースが設けてあり全国でもビッグ級の遺物の数々が展示されておりました。
合掌土偶(国宝)縄文後期(約3600年頃)風張1遺跡(青森県八戸市)出土
まず今回の目玉展示が会場入口すぐに展示されておりました。
これを見たさに訪れる考古学ファンも多かったはず。
網目紋様内に、赤色の顔料が残っていることから製作当時は、赤色に塗られていたようです。
人頭形土製品(重文)縄文前期後半(約5500年前)南羽鳥中岫第1遺跡(千葉県成田市)出土
まさに縄文人のデスマスクの様です。
板状土偶(三内丸山遺跡)大量の板状土偶が出土されていることから土偶を用いた祭祀が頻繁に行われていたと推測されています。
深鉢(焼町土器 重文)縄文中期(約4500年前)道訓前遺跡(群馬県渋川市)出土
人体の一部を表現している様なこの特徴のある紋様は、上州焼町にしか見られないそうです。
深鉢(火焔土器)縄文中期(約5000年前)野首遺跡(新潟県十日町市)出土
縄文土器と言えば「火炎」まさに、その形状は芸術作品です。
特徴的な装飾が施されているので、自分は祭祀などに用いた祭器と思っていたのですが土器の内側には、焦げ跡がついているものが多数あって、しっかり煮炊きされていた様です。
人面付土器 弥生中期(約2200年前)泉坂下遺跡ほか(茨城県常陸大宮市)出土
遺骸をいったん土に埋め骨にしてからこの土器に入れ埋め戻すと言った葬法に用いられていた様です。
今城塚古墳(大阪府高槻市)
今城塚古墳は、埴輪列で有名となりました。埴輪達を並べることに寄って当時の行われていた儀式を表現し被葬者の栄華の象徴として古墳に飾られていた様です。
(参考:暮れから新年にかけての京都・奈良 備忘録PART2)
六区袈裟襷文銅鐸(近畿式)国立博物館蔵 高さ82センチもある銅鐸
家屋文銅鏡 奈良県佐味田宝塚古墳で、出土したこの銅鏡は「4連の家屋」が描かれており、他では類を見ないとても珍しいものだそうです。
鹿角製列点文装身具 縄文早期(約7000年前)東名遺跡(佐賀県佐賀市)出土
鹿の角の破片に一ミリ程の細かな穴で、幾何学文様を構成しています。
国内では、他に類例がないほど造形深いものだそうです。貴重なのは未完成なものが併せて出土されていて、製作過程などを見ることが出来る興味深い遺物だそうです。
特別史跡キトラ古墳 実物大の石室を再現展示していました。
いつもの企画展示スペースには第2会場として、昨年の最新発掘された遺物が展示されていました。
土偶 縄文後期~晩期(約3500年~3000年前)長竹遺跡(埼玉県加須市)出土
特徴的なミミズク土偶です。祭りに使われていたものと思われます。
人面付土器・土偶 縄文後期(約3500年前)畠中遺跡(岩手県山田町)出土
縄文後期の捨て場から多量な土器などと共に出土されたそうです。
今年は、最新情報の展示が例年に比べ少なく後半はパネル展示だけでしたが、貴重な国宝の合掌土偶が見られて貴重な拝観となりました。
東京での会期は、既に終了していますが、9月27日からは大阪府堺市博物館で。順次 長野、福岡で開催されるようです。
「発掘された日本列島2014」展開催のお知らせ 文化庁HPより
参考記事:
・発掘された日本列島2013
・発掘された日本列島2012
・発掘された日本列島2009
・発掘された日本列島2007
・発掘された日本列島2006
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