渋谷 宮益坂上交差点の青山通りから少し裏通りに入った場所にあるミニシアター「シアター・イメージフォーラム」で現在上映中の「縄文にハマる人々」を観てまいりました。
実は、別件で渋谷を訪れたので始めは観る気など全く無かったのですが、井の頭線で渋谷へ移動中…。
サクラさんが
「確か渋谷の何処かで縄文の映画を上映していたよね」
で、ちょっと調べてみたらシアター・イメージフォーラムと言う処で、11時から上映する事をたまたま知って急遽観にゆく事に…^^;
もちろん同映画が何処かで上映中であることは、知り得ていました。どうせ「縄文展」の開催期に併せた便乗映画だろうなぁ。などとタカを括っていたので全く興味は無くスルーするつもりでいたのですが、サクラさんのいつもの唐突な思い付きで結局観に行く事になったのでした。
シアター・イメージフォーラム 渋谷駅からは何気に遠いです。残暑の中汗でグダグダになりながら迷いながらも何とか到着。
100名ほどのミニシアターですが、ドリンクホルダー付きのゆったりした席で居心地はなかなかです。
入館料が¥1,800と、ちょっとお高めではありますがシニア割引で¥1,200で入場出来たのは嬉しい誤算でした。
映画「縄文にハマる人々」特報
映画「縄文にハマる人々」予告篇
【感想】
製作年数5年を費やした超大作ドキュメンタリ作品です。
監督の山岡信貴さんは、とあるきっかけで縄文に魅せられ全国の関連史跡を100箇所以上訪ね歩きそこで縄文にハマる人々に取材をされ、それを映画としてまとめられた集大成が本映画です。
本映画にはいろいろなジャンルの「縄文にハマっている」人達が登場しますが、皆さんそれぞれの視点・観点からのお話が興味深かったです。
アカデミックな切り口をあまり取られていない部分に共感を覚えました。ちょっと「いっちゃってる?」系の方々のお話も面白かったです。
縄文土器のあのゴテゴテした飾りやデザインは、我々からしたら使いにくいとなるだろけども縄文に生きた人からすれば彼らの生活や体験、自然の写し鏡のようなもの。
現代に生きる人には理解が難かしい(いや、もしかすると忘れているだけかも)独自の縄文哲学のようなものがあったのでしょう。
ラスト近く。淡々と続く映像とインタビュー、ナレーションの中に突然現場の生々しい画像が挿入されていました。
彼らには、生と死が常に隣り合わせにあり祭祀遺跡に石棒が多くみつかったり女性を形造る土偶が多いのも、その辺りからなんだろうと思っています。
また、当時からすでに埋葬時に花を捧げると言う風習もあったようです。他者に対しての「思いやり」意識も持ち合わせていた事に驚きました。
我々の創造を遥かに超越した縄文文化。ハマる理由は人それぞれですが、映画を見終え縄文への探究心は、ますます盛んになってしまいました。お薦めです。
[追記]
なんでもこちらの記事によれば、監督の山岡信貴さんが初めに土器を見た場所が多摩市にある「東京都埋蔵文化財センター」なんだそうで触れることが出来る展示にえらくお気に入りだったとか。
また、前作の「死なない子供~荒川修作」で、以前我々も体験した「三鷹反転住宅」に、実際に4年間住まわれていてそこで、体験したデコボコの床が不便だけど生きている事を常に実感せざる負えない生活だったとか。
それは、竪穴式住居に共通しているんではないかと。
使い勝手は、不便だけど常に「生」を感じて生きる。まさに前述の縄文土器の(我々からすれば)いらない装飾もそんな縄文人ならではの理由なのかも知れません。
関連記事:【イベント】“三鷹天命反転住宅”たてもの見学会に参加して来ました。
上映時間は、現在11時~よりの回のみです。上映時間103分。
《当日料金》一般1,800円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
現在上映期間は、未定の様です。
参考リンク:
・「縄文にハマる人々」オフィシャルサイト
・シアター・イメージフォーラム
【マップ】
【ついでに】
ミニシアターより近かったので、火焔土器見たさにフラッと再訪してきました。
いつも見ても國學院大學博物館の常設展示は秀逸なものばかりです。火焔土器などは国宝級でしょう。
実は、別件で渋谷を訪れたので始めは観る気など全く無かったのですが、井の頭線で渋谷へ移動中…。
サクラさんが
「確か渋谷の何処かで縄文の映画を上映していたよね」
で、ちょっと調べてみたらシアター・イメージフォーラムと言う処で、11時から上映する事をたまたま知って急遽観にゆく事に…^^;
もちろん同映画が何処かで上映中であることは、知り得ていました。どうせ「縄文展」の開催期に併せた便乗映画だろうなぁ。などとタカを括っていたので全く興味は無くスルーするつもりでいたのですが、サクラさんのいつもの唐突な思い付きで結局観に行く事になったのでした。
シアター・イメージフォーラム 渋谷駅からは何気に遠いです。残暑の中汗でグダグダになりながら迷いながらも何とか到着。
100名ほどのミニシアターですが、ドリンクホルダー付きのゆったりした席で居心地はなかなかです。
入館料が¥1,800と、ちょっとお高めではありますがシニア割引で¥1,200で入場出来たのは嬉しい誤算でした。
映画「縄文にハマる人々」特報
映画「縄文にハマる人々」予告篇
【感想】
製作年数5年を費やした超大作ドキュメンタリ作品です。
監督の山岡信貴さんは、とあるきっかけで縄文に魅せられ全国の関連史跡を100箇所以上訪ね歩きそこで縄文にハマる人々に取材をされ、それを映画としてまとめられた集大成が本映画です。
本映画にはいろいろなジャンルの「縄文にハマっている」人達が登場しますが、皆さんそれぞれの視点・観点からのお話が興味深かったです。
アカデミックな切り口をあまり取られていない部分に共感を覚えました。ちょっと「いっちゃってる?」系の方々のお話も面白かったです。
縄文土器のあのゴテゴテした飾りやデザインは、我々からしたら使いにくいとなるだろけども縄文に生きた人からすれば彼らの生活や体験、自然の写し鏡のようなもの。
現代に生きる人には理解が難かしい(いや、もしかすると忘れているだけかも)独自の縄文哲学のようなものがあったのでしょう。
ラスト近く。淡々と続く映像とインタビュー、ナレーションの中に突然現場の生々しい画像が挿入されていました。
彼らには、生と死が常に隣り合わせにあり祭祀遺跡に石棒が多くみつかったり女性を形造る土偶が多いのも、その辺りからなんだろうと思っています。
また、当時からすでに埋葬時に花を捧げると言う風習もあったようです。他者に対しての「思いやり」意識も持ち合わせていた事に驚きました。
我々の創造を遥かに超越した縄文文化。ハマる理由は人それぞれですが、映画を見終え縄文への探究心は、ますます盛んになってしまいました。お薦めです。
[追記]
なんでもこちらの記事によれば、監督の山岡信貴さんが初めに土器を見た場所が多摩市にある「東京都埋蔵文化財センター」なんだそうで触れることが出来る展示にえらくお気に入りだったとか。
また、前作の「死なない子供~荒川修作」で、以前我々も体験した「三鷹反転住宅」に、実際に4年間住まわれていてそこで、体験したデコボコの床が不便だけど生きている事を常に実感せざる負えない生活だったとか。
それは、竪穴式住居に共通しているんではないかと。
使い勝手は、不便だけど常に「生」を感じて生きる。まさに前述の縄文土器の(我々からすれば)いらない装飾もそんな縄文人ならではの理由なのかも知れません。
関連記事:【イベント】“三鷹天命反転住宅”たてもの見学会に参加して来ました。
上映時間は、現在11時~よりの回のみです。上映時間103分。
《当日料金》一般1,800円/学生・シニア1,200円/会員1,100円
現在上映期間は、未定の様です。
参考リンク:
・「縄文にハマる人々」オフィシャルサイト
・シアター・イメージフォーラム
【マップ】
【ついでに】
ミニシアターより近かったので、火焔土器見たさにフラッと再訪してきました。
いつも見ても國學院大學博物館の常設展示は秀逸なものばかりです。火焔土器などは国宝級でしょう。
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