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【映画レビュー】くらやみ祭りの小川さん@TOHOシネマズ(府中)にて

2019-10-27 | 映画
 25日(金曜日)に封切られた六角精児さんが主演の「くらやみ祭りの小川さん」を東京府中市のくるる内TOHOシネマズで、早速観てまいりました。
 府中のくらやみ祭りを舞台に、映画が制作されるという話を知ったのは昨年の夏頃だったでしょうか。
クラウドファンディングや個人協賛者、エキストラなどの募集やロケ目撃情報などがSNSなどで頻繁に上がっていたので公開日を楽しみにしていました。
 当初今年の春ぐらいに公開とか聞いていたのですが秋にずれこんで、この度全国に先駆けて25日のロードショーとなったそうです。
初日と26日の初回は、出演されている六角さんや高島さんと浅野監督の舞台挨拶があったそうですが、あいにく26日は夕方まで二箇所の病院を掛け持ちしたので結局最後の19:15~からの回を予約しました。
【あらすじ】
思いがけず早期退職するハメになった56歳の平凡な会社員・小川秀治(ひではる)。 退職後、退屈な日々に時間を持て余した秀治は、「なにか趣味でもはじめよう」と考えるのだが、どれもうまくいかない。そこで秀治は、古くなった家を建て替えるため再就職を決意! ところが、その就職活動も容易には進まなくて……。 そんななか、ひょんなことから地域住民との関わりを持った秀治は、地元・府中で開催されるお祭り「くらやみ祭」のお手伝いをすることに! 最初は気乗りしない秀治だったが、「くらやみ祭」を通して出会った仲間たちと関わるなかで、自分自身と家族の人生に向き合い、やがて人生再出発へ向けて奮闘しはじめる。 ところがそんなとき、「くらやみ祭」に大きな問題が持ち上がってしまい……!? (引用:公式HPより)
【感想】
この映画にネタバレはないでしょうが、あらすじ以外の事もちょっと書かせて頂いてますので、ご了承ください。
府中市オールロケなだけあって、以前府中在住だった自分にとっては、全編において見覚えのある場所がたくさん出てきて親近感がわきます。
特に小川さんが働いていたスーパーと妻佐和子が働いてた鮮魚店は、府中住みだった頃のご近所商店街で、毎日サクラさんは買い物をしていただけに実際との相違に思わず笑ってしまいました。
 本編自体は、あらすじに書かれていることが全てで取り立て冒険活劇が始まるわけでもなく、冴えない中年オッサンのリストラ後の生き様を淡々と描くヒューマンドラマでした。
 主演の六角さんと高島さんのご夫婦役がなかなかい感じで、さすが役者さんですね。お互い家庭内トラブル、対人関係などの問題を抱えながらも夫婦間のわざわざ声にしないまでもお互いの気持を察する空気感と言うかそういうものを感じ取ることができました。この辺りはさすがです。
くらやみ祭の描写は、全編やはり迫力があって素晴らしいカット満載でした。多摩地域に住んでいて誇れるところです。
 ストーリーの中で問題となっていた神輿渡御の巡航ルートの延長は2017年から実際に行われています。何でも江戸時代に取り決められた巡航ルートを400年ぶりにより多くの人々に観てもらおうと府中駅よりに400メートルほど延伸したそうです。
 興味深かったのは、祭の世話人になるのに府中住みで3代続いていないとその資格がないと言ったくだりでしょうか。
映画では、小川さんのお父様がかつてくらやみ祭りの世話人だった事もあり委員長も折れたみたいでしたが、昨今担ぎ手不足で別の地域から助っ人を呼ぶみたいな話を聞いていただけに中の事情が垣間見られる興味深いくだりでした。
 これから上映館を全国展開されていくそうですが果たして、地方の皆さまが関東では、三大奇祭と言われている「くらやみ祭り」に、どれだけ興味を持っていただけるのか?・・・。ちょっと気になるところではあります。
 武蔵総社大國魂神社のご加護を全面に受けている多摩地域及びそれぞれの六所宮の氏子地域に住まわれている方で「くらやみ祭り」を実際に観られていない方ならば必見の映画でしょう。
PS:映画パンフは、後半の大半が宣伝ですので^^;買わなくてもいいでしょう。自分は、お布施と思って購入しましたが^^;

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